出版社内容情報
知っておきたい日本語の基礎知識
言葉を知れば、歌うことがもっと楽しくなる!!
【全44曲の歌詞と、200以上の言葉を紹介】
『朧月夜』『仰げば尊し』『八十八夜』『春の小川』『椰子の実』『紅葉』『ふるさと』『浜辺の歌』など
童謡・唱歌の歌詞は、“言葉の宝庫"です。
それがすでに頭の中にあるということは、実はすごいこと。
この本をガイドに、先人たちの遊び心、明治・昭和時代の暮らし、
そして、日本人の心と出会いましょう。
たとえば……
“からす"なぜ鳴くの…『七つの子』より
この一節、そして、あとの一節「かわいい七つの子が…」、
どちらも「かー」と音を響かせて歌い出します。
この音にはからすの鳴き声が重ねられており、私たちはこの歌をうたうたび、
自然とからすの鳴き真似をしていたのです。
“あおげば"尊し わが師の恩…『あおげば尊し』より
「仰ぐ」とは、尊敬する人から教えを受けること。
一方、「思い出す、振り返る」といった意味もあります。
この言葉からゆっくりと歌いだすことで、2つの意味が、混ぜた絵の具のように心に沁みます。
“さくら さくら" 弥生の空は …『桜』より
「さくら」と口ずさむとき、私たちの目には自然と「咲く」光景が浮かびます。
これは、偶然の出来事ではありません。
桜の語源は、「咲く」+「ら(=もの)」。桜の花は、枯れることなく美しい姿だけを見せて散る、
いわば「咲く」ものの象徴です。
「さくら」とくり返し口ずさむことでただようあの幸福感は、先人から私たちへの贈り物です。
内容説明
四季のうつろいを味わう、日本の営みを愛でる、日本の習わしに触れる、幼心を取り戻す、古典に親しむ、言葉の数々を収録。現代語訳と解説付きでわかりやすい!
目次
第1章 自然を味わう歌(桜(さくらさくら)(明治21年版)
霞か雲か(明治16年版) ほか)
第2章 生活を尊ぶ歌(故郷;茶摘 ほか)
第3章 文化を楽しむ歌(一月一日;蛍の光 ほか)
第4章 童心にかえる歌(春よこい;金魚の昼寝 ほか)
第5章 古典に親しむ歌(花;荒城の月 ほか)
著者等紹介
高橋こうじ[タカハシコウジ]
1961年、埼玉県生まれ。慶応義塾大学文学部在学中からテレビ番組の企画等に携わり、卒業後プロのライターに。主にドラマ、商業演劇の企画をおこなう。「言葉とは何か」をテーマにしたシナリオ「姉妹」では、第十回読売テレビゴールデンシナリオ賞で優秀賞を受賞した。2000年からは、言葉と会話をめぐる人間心理についての研究に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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