内容説明
こんな施設が日本にあったのか!志高き企業経営者とスタッフの奮闘を描くビジネス・ノンフィクション。
目次
第1章 高齢社会の現実、介護事業の現実(急速に進む日本の高齢化;介護を受けるとはどういうことか ほか)
第2章 起業家が新しい社会福祉法人をつくった(ホテルのような特別養護老人ホーム;匂いを感じさせない空調設備から介護ロボットまで ほか)
第3章 ロボット、現代アート、伝統芸能…。革新的な取り組み(システムエンジニアが善光会の職員に;介護ロボット研究室の室長になる ほか)
第4章 新たな課題、そして挫折と新しい挑戦(介護事業をめぐる競争環境が変わり始めた;行政、地域の信頼を失ってしまった ほか)
第5章 善光会の目指す未来(年金だけでは、安心して生活ができない;働き続けることを個人も社会も考えないといけない ほか)
著者等紹介
上阪徹[ウエサカトオル]
1966年、兵庫県生まれ。89年、早稲田大学商学部卒。アパレルメーカーのワールド、リクルート・グループを経て、94年よりフリーランスのライターとして独立。雑誌や書籍などで執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんぷきん
0
上阪徹氏にしては珍しく数字をふんだんに使って介護事業の現状が解説されていた。あっさり読めるところが上阪氏の著書のウリだと思っているのでデータ分析が最後まで続いたら嫌だなと思ったが、途中からは社会福祉法人善光会の取材メインの内容に。あまり好きではない既存業界に市場原理を持ち込むタイプのベンチャー企業ではあるが、サービスやITに投資をするにも利益が必要なわけで、市場原理を働かせたいとする意図は理解できる。本業の赤字を補うために別事業を運営することは可能になって欲しい。今後介護事業に対する理解を深めたくなった。2020/11/20