内容説明
鉄道マンといえば新幹線や列車の運転士、あるいは主要駅の駅長を思いうかべるかもしれない。しかし釧路で生まれ育った著者にとっては、鉄道の仕事といえば豪雪との闘いだった。国鉄の民営化によっていまはJR東日本で働き、文学にも打ちこむ保線区長の奮闘ぶりをうかがう。中学生・高校生むき。
目次
第1章 北の大地(くに)から
第2章 新たな旅立ち
第3章 保線マンは一日にしてならず
第4章 鉄道会社は眠らない
第5章 鉄道と文学に思いをこめて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぎんりん
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保線マンの手記。運転士とか駅員とかは一切出てこない。若い頃は北海道の国鉄で、JRになってからは首都圏で保線の現場で働き、現役保線区長の時代に書いた本。業界や保線の専門用語がチラホラと(注釈や解説なしに)登場して、素人には意味不明な部分もあるが、文筆が本業の人ではないので致し方なし。職人気質な先輩による指導の記載が多く、そういう名もなき職人たちが安全を支えているんだな、と改めて感じた。中高生の進路指導向けの本の様だが、進路指導は最後の数ページだけで、業界人やちょっとマニアックな大人向けかも(図書館本)2018/03/01