内容説明
古代から現代まで日本の乙女アート再発見。
目次
第1章 古代・中世(キレイなお父さんは心配性―『阿修羅像』;仏像のセクシュアリティ―『弥勒菩薩半跏思惟像』『薬師三尊像』;人気のために「脱いだ」女神―『吉祥天像』『江ノ島弁才天』 ほか)
第2章 近世(武力でなく、文化で反旗を翻した男―古田織部;リメイクされつづけた『風神雷神図』―俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一;「萌え絵」はここからはじまった―菱川師宣・鈴木春信 ほか)
第3章 近現代(伝説の花魁を泣かした『美人』の絵―高橋由一;名もなき母へ捧げた東洋のマリア『悲母観音』―狩野芳崖;「心やさしき野蛮人」たちの日本美術院―横山大観・菱田春草・下村観山 ほか)
著者等紹介
堀江宏樹[ホリエヒロキ]
作家。1977年生まれ。大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。女性の気持によりそって日本史を見直した『乙女の日本史』(東京書籍)、『乙女の日本史文学編』(実業之日本社)など、日本史・世界史を問わず、歴史が本来持っている楽しさを現代的な視点で紹介する著書多数
滝乃みわこ[タキノミワコ]
編集者兼イラストレーター。1977年生まれ。広島県出身。広島修道大学人文学部人間関係学科心理学専攻卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
49
自分には合わなかったようで読みにくかった(¯―¯٥)2019/06/16
kaoriction@感想は気まぐれに
26
この「乙女シリーズ」はついつい手にしてしまう。少しズレた感覚が妙に心地いい。単なるズレではなく、きちんと史実を踏まえた上でのことなので安心して笑いながら読めて知識も身につく良書。仏像の世界…あぁ、楽しそう。まさに「ディープゾーン」。阿修羅像に萌えかかってしまった。この辺でやめなくては引き返せなくなる。個人的にあとは日本画トリオの「日本美術院」の話がゾーン。かなり気になる面々。女子二人も。そして、大好きな高村光太郎&智恵子の、今まで私の中になかった解釈も楽しく読めた。「西洋史編」も読まなくちゃ。2015/09/27
藤月はな(灯れ松明の火)
18
仏像、絵画などの形のある芸術、能などの形のない芸術が紹介。日本文化論で学んだ明治からの日本文化復興が紹介されていてまた、授業が受けたくなります。ところが蔦屋重三郎と喜多川歌麿の関係がBL風に紹介されたり、滝沢馬琴と葛飾北斎の痴話喧嘩、美少年がで有名な高畠華宵やゲイ雑誌の「薔薇族」の表紙絵も担当した内藤ルネの紹介などに腐女子としては吃驚(笑)明治時代からの男どもの女に対するロマンシズムや責任転嫁には呆れるばかりですが。しかし、ブランドに興味がない私に押してはグッチやディオールと言われても分からんよ・・・・。2012/02/14
なお
11
図書館本。阿修羅像から現代のマンガまでわかりやすい。購入して熟読したいです(*'▽'*)2015/12/07
紫陽花
11
「美術史を勉強するために書かれたものではない」と最初に明記されているが、けっこうわかりやすいので簡単に美術史を知りたい人にはもってこいだと思う。古代•中世の仏像の話と近現代の横山大観、菱田春草、下村観山、竹久夢二、高畠華宵、あとは最後の少女マンガの話が特におもしろかった。「アーティスト彼氏」、割と本気でゲーム化してほしい!笑 日本美術院メンバー攻略したい。2015/03/14