内容説明
仮面ライダーは『ファーブル昆虫記』に並ぶ一大昆虫叙事詩だった!親子で読んで楽しめる科学エッセイ。
目次
第1章 なぜバッタがモチーフになったのか(仮面ライダー1号、2号;ショッカー&怪人軍団;仮面ライダーV3)
第2章 民族学的ライダー考察(ライダーマン;仮面ライダーX;仮面ライダーアマゾン;仮面ライダーストロンガー)
第3章 科学の心を持つ子どもたちへ(スカイライダー;仮面ライダースーパー1;仮面ライダーZX(ゼクロス)
仮面ライダーブラック
仮面ライダーブラックRX)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年生まれ。ライダーごっこと虫とりに夢中になった少年時代を持つ。子どもの頃のあだなは「いなご」。好きな怪人は昆虫博士カブトロング。岡山大学大学院修了。専門は雑草生態学。現在、静岡県農業試験場で植物のバイオテクノロジーの研究に従事。一男一女の父
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魔魔男爵
3
名文引用:電波人間タックルはストロンガーのパートナーである。しかし実際には、ストロンガーを助けるよりも、敵の罠にまんまとはまり、ストロンガーの足を引っ張ることの方が多かった。「これだから女は」城茂はキザにそうはき捨てる。「タックルは女だからダメなんだよ」息子も得意げに同調した。しかし、私が子どもだった頃ならばいざ知らず、男女同権の21世紀に、そんなことを言わせていては、親のしつけが疑われる。これは、はっきりさせておかなければいけないだろう。タックルがよく敵の罠にはまってしまったのは、何も女性だったからでは2017/04/09
かっこう
2
仮面ライダーはなぜバッタをモチーフにしたのかなどといった歴代ライダーの様々な疑問を、制作サイドの事情のようなメタ的視点ではなく、あくまでショッカーの科学者が生物学的にどう考えたかといった、ストーリーに寄り添う形で読み解いた読み物。面白い。2023/08/17
コウみん
1
昆虫学者が昭和ライダーについて昆虫に比べ、説明した一冊。 私たちが普通に考えている仮面ライダーはバッタだけだと思われるが、実際に蜂とか様々な昆虫類が仮面ライダーのモチーフになった。 その他、敵の話も割と面白かった。2020/02/29
古今東西
1
仮面ライダーを軸に昆虫を 科学する本だと思っていた。 読み始めると全く逆で、昆虫を モチーフにした仮面ライダーの 物語を如何に解釈していくか。 という本だった。 その試みは、聖書や資本論を 読み解こうという姿勢と変わらない。 仮面ライダー好きにとっての 旧約聖書 昭和ライダーのみの 考察だが、新約聖書 平成ライダー版も、是非出版してもらいたい。2015/12/08
キートン
0
面白かった。 そういえば、昭和ライダーを昆虫学の視点から見たっていう本はあまり見かけないから、こういう本は貴重な気がする。 平成ライダーもそれぞれのモチーフになったものについて調べて、こういう本のように、自分なりに研究してみたくなった。2011/04/23