はじめての季語―ゼロから始める人の俳句の学校

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408395197
  • NDC分類 911.307
  • Cコード C0092

内容説明

気持ちのよいあいさつができたとき、美味しい料理を食べたあとのような幸福感がある。こうした「美味しいあいさつ」が、しかも「旬のあるあいさつ」が誰とでも、どんな時・場所でも自由にできたらどんなにいいか。それが日本語にはできる。日本語には、その「旬のある美味しいあいさつ」を演出することばがあるからだ。「季語」と呼ばれる季節のことばが、それである。日常のあいさつで、俳句作りで役立ち、実感できる100の基本季語をゼロから段階を追って伝授しよう。

目次

第1章 基礎課程 日本人の美意識を見直しましょう(あいさつは、二柱の神から始まった;あいさつの精神を受け継いだ俳句 ほか)
第2章 教養課程 季語とはこんなことばです(どんなことばが季語になっているか;雨・風は多く、星は少ない ほか)
第3章 実践課程 季語を生かすには基本があります(季語を詠みこんだだけでは俳句にはならない;感動を与える俳句には制限はない ほか)
第4章 専門課程 あいさつで生きるはじめての基本季語一〇〇(春の季語;梅雨の季語 ほか)
第5章 応用課程 いまの生活をうたいましょう(現代人にも共感できることばでメッセージを発する;現代のキーワードをうたう)

著者等紹介

清水潔[シミズキヨシ]
フリーライター。エディトリアルデザイナー。東京都生まれ。1973年出版社を退職。夫婦でインドとネパールを放浪時に、各地の風俗と自然を収集。帰国後、考現学的にまとめた『インド・ネパール旅の絵本』(伝統と現代社、後に旺文社文庫)を出版。当時の閉塞状況にあった学生たちの関心を集め、インド精神世界への旅ブームの火付け役の一人となる。帰国後は、日本の「もの」を通して見た風俗を取材して考現学的にまとめ『街に煙突があったころ』(毎日新聞社)を刊行、話題を提供した。理科離れが進む児童たちの興味を引き戻す書籍の必要性を感じ、1981年より毎夏、実業之日本社から昆虫などの小動物や草花、天体、地球環境などの自然図鑑や解説書を執筆刊行。俳句総合雑誌「俳句αあるふあ」(毎日新聞社)には、創刊企画時からエディトリアルデザイナーとして参加。1980年よりマスコミ志望の専門学校の学生に、発想法と俳句をはじめとする詩歌とマスコミ文章の技法を指導する
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感想・レビュー

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kinaba

1
例として引用されていた句でいいなあと思ったのが「ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋)」「海に来て時計をあはす誕生日(林桂)」 / 本文の内容としては、もっと魅力的に見せる書き方があるんじゃないかとは何度も思ってしまったのだけれど、意図はよく伝わる説明だったように思う。無季でもよい、よいのだが、季語と同じレベルの感情想起の力を果たして持つ言葉を選べるかは並大抵でないセンスが必要、ゆえに雑歌は単に面白くなりづらいだけでは、といったくだりはなるほど。2016/09/25

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