指揮者の仕事―朝比奈隆の交響楽談

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408394879
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

内容説明

明治、大正、昭和、平成の時代を貫き、オーケストラと共に九十三年の生涯を歩んだ不世出の巨匠が、指揮、音楽、生き方の真髄を、愉しくも真摯に語った、とびきりの芸談集。

目次

1 朝比奈隆の音楽ばなし(音楽の楽しみ方、楽しませ方;指揮者の仕事 ほか)
2 私の歩んだ九十三年(私の歩み、N響の歩み;大阪フィルとの半世紀;ブルックナーの世界;『第九』を語る;芸は七十から・対談 桂米朝・朝比奈隆;吹き流されるような半世紀)

著者等紹介

朝比奈隆[アサヒナタカシ]
1908(明治41)年7月9日、東京生まれ。京都帝国大学法学部および文学部哲学科卒業。エマヌエル・メッテルに音楽を学ぶ。1936(昭和11)年、大阪ではじめて指揮台に立ち、1940年には新交響楽団(現・NHK交響楽団)を指揮して東京デビュー。大阪中央放送局の指揮者を経て、戦時中は上海交響楽団、ハルビン交響楽団など主に中国大陸で活躍。帰国後の1947(昭和22)年、関西交響楽団を創設。1960年には大阪フィルハーモニー交響楽団に改組し、半世紀以上にわたって常任指揮者・音楽総監督をつとめた。国内はもとより、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団など海外の70近いオーケストラにも客演。1994(平成6)年、文化勲章受章。ベートーヴェン「第9」指揮251回、ブルックナー交響曲指揮197回など、かずかずの大記録と忘れがたい名演を残して、2001(平成13)年12月29日死去。享年93歳。没後、従三位に叙せられる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chanvesa

26
「オーケストラでまず大事なことは、大きな音を出せるということです。汚い音だと困るけど、きれいな大きな音。」(24頁)朝比奈さんの音楽は大きくてどっしりした音だった。いまそんな音を作る指揮者なんていない。大きくてきれいな音が懐かしい。アマチュアリズムの人だったのかもしれないし、西洋風と評する批評家もいるだろう。この本でもわたしは音楽の専門的なことはわからないけど、詳しい人には批判されることが書かれているかもしれない。でも、学生時代にあの音楽を聴けることが楽しかった。思い出を呼び起こしてくれる本です。2018/09/17

つばな

1
朝比奈隆かっこよすぎ2014/08/16

DRYM_8

1
ブルックナーについての語りが印象深い。焼け野原の新世界、想像すると涙が出そう。リードとかどう用意したのかと田舎のオーボエ吹きは心配してしまう(笑)2013/08/15

都人

0
朝比奈隆さんは、フルトベングラーと会っていたのだ。2016/02/24

アルデバラン

0
朝比奈さんの音楽観や人柄が伝わってきました。これを読んでいたひとときは、私にとって大きな糧となるでしょう。今度改めて、朝比奈さん指揮のブルックナーやベートーベンを聴いてみたいです。2011/05/05

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