出版社内容情報
【監修者・神田昌典氏からのメッセージ】
●あなたは「リッチ」か、それとも「キング」か?
ベンチャーの創業者には、2つのタイプがある。
ハーバードビジネススクールのノーム・ワッサーマン教授によれば、「リッチ」と「キング」だ。
リッチとは、外部から資本を調達し、自らの経営コントロールは手放し、富の最大化を目指すタイプ。上場を目指すベンチャー経営者は、リッチである。
キングとは、富の最大化よりも、自らの事業に対する経営コントロールを維持し続けるタイプ。地域や分野の雄を目指すオーナー経営者は、キングである。
今、あなたがベンチャーを創業するとしたら、リッチvsキングの、どちらを目指すだろうか?
もし、あなたが「富もコントロールも、どちらも欲しい」という野心家なら、本書の翻訳を待った甲斐がある。なぜなら本書は、まさに、その第3の道 ― 「買収起業家」になるために必要な全プロセスを公開する、稀有な実務書であるからだ。
このように本書では、買収前の候補先選定から、交渉プロセス、買収後の統合戦略に至るまでの、全ノウハウが凝縮され解説されている。
「米国のノウハウだから、日本に応用する際には、だいぶ勝手が違うのでは」?と訝しんだが、実際に読みはじめると、不安は一掃された。「買収後の初日は、経営者は率先して、会社を既存社員たちと掃除をすることからはじめるべき」などの、日本と共通する経営ヒントに溢れているので、頁をめくりはじめれば、あたかも企業買収の現場にいるかのような臨場感とともに、一気に読めてしまうだろう。
神田昌典、ヒューレックス株式会社、事業承継推進機構株式会社日本語版監修。
内容説明
スタートアップの93%は、失敗。ベンチャーの苦労を経験しないで、会社を成功に導く方法がここに!
目次
第1部 機会(会社を立ち上げるな;富の構築)
第2部 評価(CEOマインドセット;ターゲットの設定;サーチ)
第3部 分析(ディールメイキング;買うのは未来、値段を決めるのは過去;売り手の目標;将来設計)
第4部 実行(オファー;買収フェーズ;トランジション)
結び 「起業経済」における買収
著者等紹介
デイベル,ウォーカー[デイベル,ウォーカー] [Deibel,Walker]
起業家・投資家。これまでに3つのスタートアップを共同創業し、7つの会社を買収している。セントルイス・ワシントン大学オーリン・ビジネス・スクールでMBAを取得。同大学のスカンダラリス学際イノベーション起業センターから起業の業績を称える賞(Declaration of Accomplishment in Entrepreneurship)を受けた。認定M&Aアドバイザー、元証券取引委員会(SEC)認定株式ブローカー。ミズーリ州セントルイスに妻、3人の子どもと暮らす
〓田昌典[カンダマサノリ]
経営コンサルタント・作家。株式会社ALMACREATIONS代表取締役。一般社団法人Read For Action協会代表理事。上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済部に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている
三木俊哉[ミキトシヤ]
京都大学法学部卒業。会社員を経て産業・出版翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。