出版社内容情報
大好評「沿線の不思議と謎」シリーズをJR線に展開。北関東郊外の通勤路線ならではの沿線の個性を楽しむ雑学満載。
内容説明
埼玉県の大宮駅から北西に延びる高崎線と、北東に延びる宇都宮線。どちらも15両編成の電車が頻繁に行き交う北関東の大動脈。郊外と都会の趣が同居する沿線には、いまの日本や、あるいはその地域を形作った近世や近代のいろいろなおもしろさが隠されています。同じ北関東でも、それぞれ異なる高崎線と宇都宮線の個性の「不思議」と「謎」に迫ります。
目次
第1章 いつもの電車が読み解ける 鉄道・駅の不思議探訪
第2章 地図から浮かび上がる地理と路線の謎
第3章 個性豊かな駅が勢ぞろい!沿線の街の履歴書
第4章 観光ガイドとはひと味違う!沿線隠れ名所案内
第5章 ロマンを求めて途中下車 沿線歴史スポット散策
第6章 「なるほど」が止まらない!駅名・地名の不思議
著者等紹介
老川慶喜[オイカワヨシノブ]
1950年、埼玉県生まれ。立教大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。現在、跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授、立教大学名誉教授。1983年、鉄道史学会設立に参加、理事・評議員・会長などを歴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
25
沿線沿いの町雑学のアレコレ。北関東は今でこそオートメーション化が進んでいるが、昭和の中頃までは、多くの路線があったみたい。埼玉浦和に画期的な運河遺跡があったり、行田の足袋産業発展は秩父の対マムシ対策にあったり、大宮は肥料問屋の強い思いで駅を誘致したりなど。2021/05/15
らっそ
8
鉄道関連情報だけではなく、いろいろな事を知ることができて沿線に対するイメージが膨らんだ2020/02/06
Abercrombie
4
JR高崎線・宇都宮線および沿線の歴史、名所、駅名・地名の由来等々。へぇー!がいっぱいである。2018/11/06
DEEP埼玉
2
宇都宮線石橋のグリム童話にちなんだ施設は、ドイツのシュタインブリュッケン(直訳すると「石橋」)と旧石橋町の交流によるもの。上尾市には鬼瓦ならぬ鍾馗様の瓦が商家の屋根にある。蕨市にはかつて江戸時代に110キロ駅伝が存在した。榛名湖に身を投げた城主の奥方が竜に化身したという伝説から、榛名湖の水を汲んだ竹筒をリレーして蕨まで持ち帰り雨乞い行事に用いたという。高崎線沿線に川が多いせいか、水にまつわる話題が多い。東京都民と埼玉県民の飲み水を供給するために利根川の水を荒川まで引く武蔵水路の存在は初耳で勉強になった。2023/12/20
ゆっくり好きの人
1
雑学と歴史がコンパクトにまとまっていたので読みやすかったです。高崎線・宇都宮線を利用する人は是非読んでみることをおすすめします。2019/10/17