出版社内容情報
惜しまれつつ閉店した喫茶店の調度品を販売する村田商會。椅子やテーブルはどんな歴史を刻み、どんな表情をしてきたのか?
内容説明
自分の部屋に独特なしつらえの「純喫茶家具」を置いてみませんか。喫茶店が閉店する。そのとき、長年使われていた椅子やテーブルはどうなるのだろう?村田商會は、それらを引き取り、補修し、磨き、とてもすてきな家具として再生する。喫茶店を愛して止まない著者が「村田商會」として、純喫茶家具の新たな人生をつなぐ。
目次
江古田 歩歩
入谷 HANA NO OTO
小伝馬町 コット
東大宮 ひまつぶし
反町 キャメル
赤坂見附 琥珀
武蔵小杉 コンパブラジル
蒲田 グランドキャバレー レディタウン
吉祥寺 シェモア〔ほか〕
著者等紹介
村田龍一[ムラタリュウイチ]
村田商會店主。1981年東京生まれ。学生の頃より喫茶店の魅力に目覚め、喫茶店を巡るようになる。大学卒業後も、会社員として働きながら日本各地の喫茶店を巡り、47都道府県すべての喫茶店に足を運ぶ。訪れた喫茶店は1000店以上で、集めたマッチが400個以上あり、東京・大阪でマッチの展示会を開催。2015年8月に11年勤めた会社を退職し、同年12月、閉店した喫茶店の家具を引き取り販売する村田商會を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
35
閉店する『喫茶店』の椅子やテーブル諸々を引き取り、メンテと販売を手掛けている“村田商會”さん。純喫茶家具の写真をオールカラーで掲載し、お店の経歴と価格を明記(刊行時のデータ)しています。驚く事にそのほとんどが一万円に届かないんですよ。その他家具購入者宅を取材したり、営業中の素敵な喫茶を紹介した記事など、トータルで楽しめる内容となっています。私はマスター専用の椅子を狙いたいなぁ。◆併せて“アンティーク山本商店”さんの【和家具を楽しむ】という本もお薦めです。◆蔵書印2019/07/20
はるごん
21
閉店する喫茶店の家具などを引き取って販売する。いろんな椅子やテーブル。レトロでお洒落。この椅子とテーブルで珈琲を飲みながら本を読んだら素敵だろう。喫茶店への愛が詰まった本でした。2020/07/30
チェアー
13
いいなあ、喫茶店の椅子とテーブル。見ているとわたしも部屋に置きたくなる。きっと本が読めるし、珈琲の味も変わるかも。片岡義男が京都の名店「静」の椅子をほめていたのを思い出す。後半は純喫茶賛歌。これはそれほど。もっと構成考えたほうがよかったなあ。2018/10/22
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
11
あれはハチクロだったかな、何かしたいと思い立ったときにお金がなくてできないとなったら困るから、とりあえず貯金する、って書いてあったのは。真山の発言だったかな。この著者をやりたいことに向けて進めさせた最大のポイントは倉庫を借りるお金があったことだと思う。閉店する喫茶店の、そのままだと廃棄されるだけの家具調度品一式、それを引き取って保存する場所がないことには成り立たないビジネスでしょう。神戸にも同じことを志しているお店があります。新しいことを始めるより、古き良きものを保存するほうが大変ですね。2018/10/07
ミーコ
8
閉店する喫茶店の家具を買い取り、販売する。素敵な仕事だなー。喫茶店への愛に溢れた本。2020/01/29
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- 和書
- 閉じた本 創元推理文庫