じっぴコンパクト新書 ほんとはものすごい幕末幕府―消し去られた江戸幕末史と明治維新

野口 武彦【著・監修】

実業之日本社（2017/11発売）

• サイズ 新書判／ページ数 224p／高さ 18cm
• 商品コード 9784408337449
• NDC分類 210.58
• Cコード C0221

内容説明

江戸幕府の政治は行き詰まって失敗した、それを打倒した薩摩や長州が正しいとする明治維新史観。歴史の教科書で当たり前のように刷り込まれた、幕末の江戸幕府のイメージは正しいのか？幕府の組織、人材登用術、現在の政府では閣僚にあたる大老・老中の能力、外交や朝廷との関係、軍備を知るとわき起こる「こんなに強くてどうして滅びた？」との疑問…。江戸幕府崩壊の真実に迫る！

目次

１　すごい組織―幕末幕府の体制（幕府を中心とした磐石な「中央集積体制」―幕藩体制の全容；薩長に恐れられた「最後の将軍」の才覚―徳川慶喜の真実　ほか）
２　すごい人材―幕末幕府の閣僚（水野忠邦―じつは功労者だった！；阿部正弘―開国に舵を切った穏便派　ほか）
３　すごい外交・軍備―幕末幕府の海防（「ひたすら打ち払うだけ」ではなかった！外国船への対応にみる柔軟な外交戦略；国際社会へ華々しくデビューした海外使節団のメンバー　ほか）
４　そんな幕府が、なぜ滅亡したのか？（歴史に存在する不思議の負け；「幕末幕府」を見直す　幕末の始点―天保改革　ほか）

著者等紹介

野口武彦［ノグチタケヒコ］
１９３７年東京生まれ。作家、文芸評論家、神戸大学名誉教授。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院博士課程中退。ハーバード大学イエンチン研究所客員研究員、プリンストン大学極東言語学部客員教授、ブリティシュ・コロンビア大学アジア学部客員教授を歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[り こ む ん]

ふぅ～ん。と、言うのが感想かな。タイトルにかなり…字の大きさからそんなには期待していなかったけれど…まさか、ここまでとは思わなかったな。参考文献が多い割りには、本当にザックリまとめたのね。って感じで…あまりにも退屈過ぎて読むのに苦労した。

2018/04/19

[魔王]

あまり知られていない老中の改革や登用などを知ることができました。優秀な人材がいながら明治の時代でも活躍を知られていないのも残念です。その時ベストの対応するのは難しいですね。

2018/08/05

[すきま風]

先日読んだものが分かりやすくて面白かっただけに、比較すると期待度も高すぎたのか、あまり楽しめず。重要人物たちを掘り下げた詳しい説明があるのにもかかわらず、タイトルの人名にふりがなが振られていないのは残念。幕末、ことに徳川家側から見た話が中心で、薩摩藩贔屓の私からすると知らない話がたくさんあって興味深かったが、期待ほどではなかったかも。。

2019/04/02

[ポメ子]

『万波を翔る』を読んで、幕末の理解を更に深めようと積読してあった本を読了。外交以外に組織や人材などにも述べられていて、良い教科書となった。領地の人々に迷惑をかけるからと脱藩して新政府と戦った藩主もいたらしい。

2020/02/29

[一]

じゃあ何で潰れたねん、と突っ込みたくなるほどみんな優秀。