出版社内容情報
古代から現代まで海の覇権を握った国が繁栄を遂げ、その変遷に伴い歴史は動いてきた…海洋覇権国家とその戦略で読み解く世界史!
内容説明
海洋を制するもの、世界を制す!現代ニュースがよくわかる、海の地政学と歴史。ローマを世界帝国たらしめた地中海の覇権、ヨーロッパ世界成立に大きな役割を果たしたヴァイキング、アメリカ、中国と海の関わり…海との関わりが世界史と現代にもたらしたものを追う!
目次
序章 海の世界史を読み解くための地政学の知識
第1章 古代オリエント・地中海世界
第2章 北欧世界
第3章 大航海時代
第4章 東欧・中東世界
第5章 アジア世界
第6章 現代世界
著者等紹介
村山秀太郎[ムラヤマヒデタロウ]
1963年、横浜生まれ。早稲田大学卒、同大学院博士前期課程修了。現在、オンライン予備校・スタディサプリなどで世界史講師を務める。10代より世界各地を旅行し、訪れた国の数は100カ国以上、ベルリンの壁崩壊やソ連の八月クーデターなどを現地で目撃する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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skunk_c
22
予備校の先生が書いた世界史の解説書。地政学と銘打っているけれど、現代の部分を除けば特段その言葉を用いずにも、本書で書かれた内容は高校の教科書に出ている程度。冒頭の地政学の概説もやや宙に浮いているし、「ランドパワー」「シーパワー」と言えば地政学ってものでもないと思うが。内容にも気になる点がある。最大の問題点は、アメリカ合衆国と中南米の関係が殆ど記載されていないこと。ウィーン体制の中での中南米の独立、モンロー主義、そしてアメリカによる「裏庭化」は、まさに地政学的意義の大きい面だと思うがすっぽり抜け落ちている。2017/11/04
hk
19
「1783年がイギリスにとっての分水嶺~産業革命とアメリカ独立・余剰生産物をどうするか~」「デロス同盟がアテネの民主主義をサポートした~ペリクレスの公金横領・民主主義の根幹は周辺からの搾取にあり~」 この二つのトピックがすこぶる勉強になった。フェニキア全盛期から現代までを広範かつ広域にわたりざっくりと概観しているため、掘り下げは極めて浅い。個人的に本書は初心者向けではないように思う。歴史にある程度の造詣がある人が、ウィークポイントを見つけるために目を通すのに適した一冊ではなかろうか。2017/10/30
犬養三千代
4
ざっくり世界史を俯瞰するのに解りやすい一冊。短い文章なのであたまに入りやすい。2020/08/28
ごいんきょ
3
シーパワーの観点から見た世界史。 このページ数で古代から現代まで語っているのでどうしても端折った感じになります。 これは入門書としてもっと深掘りした解説も読んでみたいです。2017/09/28
avalanche
1
海に視点を置いた世界史概論。 こういう見方もあるのかと納得したが、いかんせん駆け足な感じがある。もっと一つ一つの国をしっかり見たいと思った。2018/02/27