内容説明
「センセイ」の愛称で多くのファンに親しまれた小兵力士・智乃花。二十七歳での入門ながら、瞬く間に小結まで昇進。若貴、曙、舞の海とともに相撲ブームの一翼を担った。しかしその裏では繰り返し襲うケガ、離れて暮らす家族など壮絶なドラマがあった。
目次
第1章 最も輝いた日―平成六年初場所初日、横綱戦
第2章 相撲との出あい―消極的な自分からの脱皮
第3章 相撲漬けの四年間―名門・日大相撲部
第4章 教師として―理想と現実のはざまで
第5章 二十七歳の挑戦―立浪部屋入門
第6章 天国から地獄へ―小結昇進とケガとの闘い
第7章 引退―智乃花らしい相撲を追求し続けて
第8章 成松伸哉から見た智乃花―第三の人生に向けて
著者等紹介
智乃花伸哉[トモノハナシンヤ]
本名、成松伸哉。1964(昭和39)年6月23日、熊本県生まれ。日本大学文理学部体育学科卒業後、山口県宇部市の中学校・長門市大津高校で5年間教鞭をとりつつ、アマチュア相撲の指導を行なう。89(平成1)年全日本相撲選手権制覇。アマチュア横綱となる。92(平成4)年3月、27歳の年に立浪部屋入門。同年11月新十両、93(平成5)年7月、新入幕と、破竹の快進撃で12場所目に小結昇進。「センセイ・フィーバー」を巻き起こす。2001年引退。現役時代の戦歴は379勝381敗78休、技能賞2回。得意技は下手投げ・切り返し・内掛け。現在は立浪部屋付き準年寄として、後進の指導にあたる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。