- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(中高年)
- > 実業之日本社 マンサンC
出版社内容情報
心揺さぶる極上の人間ドラマ
パンクでアナーキー、そして心にしみるストーリーを紡ぐ原作者・ひじかた憂峰(狩撫麻礼の別ペンネーム)と、これぞ劇画! という繊細かつ鬼気迫る筆致の絵師・松森正のタッグによる最高傑作がついに完結。
殺し屋だったという過去をリセットするために、秘境の温泉宿・椿屋の従業員として働く男、通称「源さん」。そこには色んな人がいて、色んなことがある……。椿屋や温泉郷の人びとや訪れる客たちとの交流の中で、源さんの心はやがて浄化され、少しずつ過去も清算されようとしていた。元ストリッパーのトモヨは、そんな彼の過去を知る女。互いに惹かれるものを感じながらも、ストイックに距離を置いていたふたりが、ついに――!?
漫画好きな読者だけでなく、多くの有名漫画家や編集者から賞賛され、テレビドラマ化もされた魂の劇画のシリーズ最終巻。読むものを虜にする濃厚な人間ドラマを一度は読んでおくべき!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiu
2
完結。冒頭から(直接は語られないのですが)震災の影響で、椿屋とその周辺の人々も含めて、大きく変わらざるを得ない状況になります。逆境においてもしっかりと前を向いてやるべきことをやる、トモヨは強し。この作品の主人公は、トモヨだったのかもしれませんねぇ。女将さんの変わりようを見て、一気に時間が進んだ気がしましたが、連載期間どおりなのか(約15年)。時の流れは生き急ぐ若者にとっては早く、場所も生活も落ち着いた人間にとってはゆっくり、相対的なのである。素晴らしい終わり方でした。名作!2016/04/06
oooz
1
2月に連載が終わったのは知ってたので、単行本が出るのを待っていた。元殺し屋が人生をやり直すために秘境の温泉宿で働き始めて、物語内ではたぶん15年くらい経って堂々の完結。色んな事があったけど、がんばって生きてれば何とかなるもんだと、骨太に明るい漫画だったと思う。読んで良かった。2013/10/05