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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
55
江戸の暮らしの風流さを感じました。市井の人々の生活なのに何処か「粋」です。当時の風俗に根ざしているのに嫌らしさは全くなく、美しさすら見せています。言葉に色恋、体温、化粧の匂いまで漂って来るようでドキドキしました。素晴らしい漫画です。2015/11/03
キジネコ
27
「手を出した爺さんが大きすぎて、象の一本背負い」とはまた…加賀の千代女の歌「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」を御題に据えて名人杉浦日向子が描くは、ご存知葛飾北斎の長~い、祭りの様な人生漫画。三女の お栄と居候の善次郎(のちの渓斎英泉)歌川豊国門下の三羽烏の一人国直の三人を加えて描く江戸の市井の色恋や不思議の物語。言葉有り 絵もあり そこはかと伝わる体温と肌お粉の匂いにドキドキ・・確かに北斎鐵蔵はでかくて神がかりなんだけど・・お栄は ホントにいい女だなあ。 出戻りで独り身だったって…余程のことだねえ 2013/06/09
まーしゃ
25
読友さんのレビューから… まさか漫画とは思わずに読友さんとは違う出版社からなので三巻になってました。 葛飾北斎ってこんな人なんだって意外。またこれはアニメ化されててお栄を杏がアフレコしてたと。ほうきを買って逆さにおいてみたりしたくなりまた。ん〜台詞の1つ1つメモしておきたくなります。設定が良く解らなかったりしたのでネットで『ヒナコ考』ってサイトがあったので重宝します。このまま2巻、3巻と読み進めます。2017/08/23
てんてん(^^)/
7
葛飾北斎と、娘のお栄の姿を描く作品。北斎のアシスタントの様な事をしているお栄は、絵師としても女としても中途半端な気持ちを抱えていて、世の中からぽつねんと置いてかれたような孤独感を抱いている。なんとなく、日向子さんはお栄に自分を重ねていたように思う。この後突然隠居宣言をして漫画を辞められるが、この頃から既にご自分の人生を俯瞰して、最善の生き方を選んでいかれたんだろう。颯爽と笑顔ばかりを私たちに残して。 (人生で影響を受けた100冊) https://bookmeter.com/events/7335
森の猫
5
北斎の次女 お栄 二十三歳の頃の江戸の風景と暮らしぶりが リアルで なんども読み返しては いいなぁと思う。後の英泉となる 善次郎は 未だ無名で居候。2019/08/23