出版社内容情報
応仁の乱は戦国時代に突入させた、日本史のエポックメイキング。図解で応仁の乱の全貌と複雑にからむ人物を解説する。
内容説明
戦国時代の始まりを告げる歴史的重要事件!将軍家の継嗣争い、幕府内の権力闘争、守護大名家の家督争い…、混沌の社会!京都を灰燼と化した、約10年にわたる戦乱を追う!
目次
第1章 応仁の乱前夜(応仁の乱の主要な登場人物をおさえる;応仁の乱とはいったい何か? ほか)
第2章 応仁の乱、勃発!(山名宗全による畠山政長追放のクーデター;応仁の乱の幕開け、上御霊社の戦い ほか)
第3章 地方に波及した戦乱(京極家と六角家の争い―近江国の陣取り合戦;斯波家の権威凋落!守護代・朝倉家が台頭―越前国 ほか)
第4章 応仁の乱をもっと知るための人物事典(後花園天皇;後土御門天皇 ほか)
著者等紹介
水野大樹[ミズノヒロキ]
1973年、静岡県生まれ。青山学院大学卒業。出版社勤務を経て、歴史ライターとして独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちくわん
20
2017年2月の本。京都市内で東軍・西軍がお互い陣地を作って十年以上戦った。京都の人々はさぞ生活しにくかったであろう。ポイントは「守護」というのが何かを理解することであろう。日本史の最大の分岐点(どこかで読んだ記憶がある)。本書をバネに他書にあたりたい。2020/11/08
roatsu
15
題名どおりに、複雑な乱の実相がシンプルに腹落ちする良書。文章は簡潔でも往時の息吹を生き生きと伝える味があって、読ませる。別の新書は大作だが、本書は実にコンパクト。冒頭の東軍西軍主要武将一覧や地図での分国割拠の様子など「見せる」工夫も凝らされて嬉しい。文中からは後の戦国時代への連続性も改めて感じ取れるだろう。乱世は悲しいが、戦を生業とする凄みがまだ薄まらない時代の武家政権の世ならば仕方のない結果とも思う。逆に御家繁栄のため旺盛に活動する武将達のエネルギッシュな姿は去勢され内向きな現代人が見習うべきなのかも。2017/03/10
kawa
11
中公新書「応仁の乱」がヒットとのことで、応仁の乱を題材とした便乗本が散見される。本書もその一環なのかもしれないが、図表等を持ちいて非常に解り易くまとまっている良書だと思う。これを手にして、中公版を再読しても良いかな。2017/07/28
犬養三千代
5
易しくまとめられていた。知らないこともあり、良かった。2024/06/16
まめ@暫くイン率落ちます
5
家督争い、後継者争い、領国奪回に貿易利権そして考えられないほどの権威力を持つ守護大名達、ごったがえした応仁の乱を纏めた一冊です。よくわかる!というより時系列、関係図が細かすぎて読むのに疲れました。2017/12/28