出版社内容情報
婚姻届を出してから数ヶ月、ほっと吐いた息が真っ白になる冬。
札幌にある『くま弁』で共に働くユウと千春が考えたのは、道内で小旅行を何回もする――自分たちなりの新婚旅行。
サロマ湖に夕張、留萌の黄金岬……
いくつもの旅の中で美味しいものやたくさんの人に巡り逢う。
しかし、無理がたたって旅先で業務用のバンが故障し、宅配の計画が頓挫してしまい――!?
もっともっと北海道が好きになる、北のお弁当屋夫婦のものがたり。
内容説明
婚姻届を出してから数ヶ月、ほっと吐いた息が真っ白になる冬。札幌にある『くま弁』で共に働くユウと千春が考えたのは、道内で小旅行を何回もする―自分たちなりの新婚旅行。サロマ湖に夕張、留萌の黄金岬…いくつもの旅の中で美味しいものやたくさんの人に巡り逢う。しかし、無理がたたって旅先で業務用のバンが故障し、宅配の計画が頓挫してしまい―!?もっともっと北海道が好きになる、北のお弁当屋夫婦のものがたり。
著者等紹介
喜多みどり[キタミドリ]
8月31日生まれ、A型。北海道出身。第1回角川ビーンズ小説賞にて奨励賞を受賞し、「天空の剣」(書き下ろし)にてデビュー。登場人物のリアルで丁寧な心理描写、ストーリー構成に定評のある実力派(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
190
今作もユウくんと千春の新婚の頃の話。新婚旅行と称していった小旅行のサロマ湖。牡蠣、いいねえ。小旅行を何度も繰り返して行くのが二人の新婚旅行。北海道はでっかいどー。いろいろ行って、いろいろな食材、食べた料理を“くま弁”の弁当に活かしてほしいね。今作は、牡蠣、タコ、イカとか海の幸ばかりの海の幸のメニュー。食べたくなるなあ。とくに牡蠣フライが食べたいな。くま弁の常連さん達もあいかわらずで、今日もくま弁は平和で何より。美味しい弁当も食べたくなるが、小旅行に行きたくなる。小旅行は温泉があればさらいいね。2024/02/05
カメ吉
85
久々の読書。好きなシリーズ。相変わらず料理は本当にどれも美味しそうでユウと千春のあたたかさが染みる作品でした。今回は忙しい弁当屋さん夫婦の道内小旅行がテーマになっておりシリーズで登場した人達との再会など懐かしさもありました。そして変わらぬ常連さんとの掛け合いも楽しかった。このままいつまでも続いてほしいシリーズです。弁当屋さん夫婦の何気ないエピソードはいつも変わらず反して新鮮でもあります。遠い北海道、札幌にある『くま弁』に行きたいなぁ〜。っていつも読後は思います。楽しいです。2024/03/09
ツン
80
今回は二人が結婚したところと、宅配を始めるところの間のお話でした。話が前後するのね(笑)2024/01/30
Nao Funasoko
56
なるほど、これで宅配篇へと繋がるんだな。 これはシリーズスタート当初からの戦略だったのか? それとも後付けで考えられたものなのか。 いずれにせよ、なかなかこ憎たらしい構成にニンマリ。 :-)2024/03/12
オセロ
43
作者さん12冊目。 サロマ湖にある翔平さんが働く料亭に続いて茜と共に札幌に出かけたり、魔法のお弁当の内容からして今回のテーマは旅行でしょうね。どれもも千春の前向きな性格にユウ君の思いやりが相まって心温まるものばかりでしたけど、今回はユウ君の作ったお弁当が少なくて残念だったかな。その代わりの常連さん達が恩返しでユウ君に作った料理はどれも美味しそうでしたね。2024/03/02