内容説明
三菱が作り上げた炭鉱の島。世界最大の人口密度だった島。無人のまま数十年が経過した島。観光上陸として人気が爆発している島。20世紀の日本がすべて詰まった島、軍艦島とは?誕生の秘密から「軍艦」化した理由、絶頂期を経て廃墟となった現在まで、軍艦島の全貌がわかる待望の書!
目次
第1章 黒ダイヤの島
第2章 軍艦島その特殊性
第3章 軍艦島驚きの暮らし
第4章 軍艦島のすごい建物
第5章 軍艦島ミステリー
第6章 知られざる秘話
第7章 軍艦島未来へ
軍艦島へ行くために
著者等紹介
黒沢永紀[クロサワヒサキ]
音楽家・産業廃墟作品制作集団「オープロジェクト」所属。2003年、軍艦島に感銘を受けたクリエーターたちで産業廃墟作品制作集団「オープロジェクト」を結成。10年以上にわたり、軍艦島を映像、書籍、ウェブ、エキシビション、イベントなど、あらゆるメディアを通して伝えてきた軍艦島伝道師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きつねこ
48
凄いタイミングで読んでいて我ながらびっくり。こちらで教えてもらって借りました。写真集かと思っていたら、入門に相応しく、石炭とは?から解説。 生活ぶりも詳しく説明されています。家賃ただ、水道・電気・お風呂すべて合わせて10円って、全国平均月収29000円の時代とはいえ、破格の安さ(@_@)。ツアーのこともかなり詳しく案内してくれてるのが嬉しい~♪2015/05/04
キラ@道北民
47
息子と引っ越し荷物を片付けていた時に、修学旅行で行った軍艦島上陸証明書を資格証のファイルに大事そうに入れていた。その後図書館でこの本を見つけ、当時の特殊な環境での最先端の暮らしと、実際見てきた息子の思い出話に花が咲く。廃墟だけじゃなく、迷宮の様に入り組んだ当時の写真が見れてワクワクした。2018/05/07
おいしゃん
46
軍艦島の、美しい廃墟の姿はもちろん、昔の人で賑わう写真や、歴史や炭鉱に関する話など、1冊で島の全てを網羅できる本。それにしても、世界一の人口密度を誇る場所が、半世紀で廃墟になるというのは本当に不思議だ。2018/03/13
鷺@みんさー
32
入門とあるが、「読み易い」という点だけで中身はかなりディープ。つまり良書。廃墟としての軍艦島だけでなく、在りし日の軍艦島の貴重な白黒写真も載っており、観光地化した現在のアクセス方法などもある。薄くて軽い一冊だがこれで軍艦島が総括的にわかるオススメ本。
Shintaro
32
お気に入りさんのレビューが気になり手に取った。一言でいうとカッコいい!のだ、軍艦島は。右舷?前方から見ると、戦艦土佐に似ています(砲塔?や、煙突もちゃんとあるよ)が、左舷?前方から見ると、アングルド・デッキがあって、ちょっと空母にも似てますよ、甲板上のアイランドは一杯あるけどね。その空母を一回り大きくしたような軍艦島は、やっぱり空母と同じくらい、五千人以上が住んでいたことがあるという。僕らは今ガソリンとかたくさん使ってますけど、いつか石炭が見直される時が来る。その時まで静かに待つがいい、軍艦島よ。2015/08/06