内容説明
古代国家の実像とは!?「海神」の伝説や、高句麗の始祖「朱蒙」の奮戦ぶり、三韓時代から三国時代へ変遷、百済・新羅・高句麗のせめぎ合い、統一新羅と渤海の南北国時代、そして高麗政権の女傑「千秋太后」などの知られざる隣国のダイナミックな歴史の展開と、豊富なエピソードを満載。『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』の姉妹編。
目次
第1章 人気時代劇が面白く描いた古代国家の実像(韓国時代劇が「古代」を扱うのには理由があった;各テレビ局には「衣装考証諮問委員会」がある ほか)
第2章 古代から高麗までの朝鮮半島の歴史(朝鮮半島の始まりを描いた「檀君神話」;故郷を追われた朱蒙が新たに高句麗を建国した ほか)
第3章 古代韓国は日本とも深いつながりがあった(ミステリー小説より面白い「日本と朝鮮半島の古代史」三国時代の各国には日本と手を結ぶ事情があった ほか)
第4章 朝鮮半島の歴史を彩る傑出した英雄(古代に勇名を轟かせた高句麗の始祖「朱蒙」;百済を強国に押し上げた名君「近肖古王」 ほか)
著者等紹介
康煕奉[カンヒボン]
1954年、東京都墨田区生まれ。東洋大学工学部建築学科および日本大学文理学部史学科卒業。両親が済州島出身の在日韓国人二世で、日韓関係や韓国文化・歴史・スポーツに関する多数の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう・しんご singoito2
9
「漢文と東アジア」を読んで韓国史の無知を自覚したので借りてみました。936年に半島を統一した高麗のコリョという読みがコレアの語源になったという話や、半島北部や旧満州を領土とした高句麗、渤海のことなど知らない話が沢山。韓流ドラマのファンを読者に想定したとても分かりやすい、親しみやすい本でした。2025/04/09
再び読書
8
韓国歴史ドラマを見て朝鮮の歴史に興味を持ち読みました。「朱蒙」「大祚榮」を見てと高句麗が700年存続していたことや、「薯童謠」を見ると百済の王子が日本に亡命していた事がわかったり、非常に興味を持ち、この本を買いました。知っている事に色々なことが補足説明がつき、朝鮮の歴史により深く興味が持てました。2013/05/13
ガハハ
7
前作を飛ばして こちらから読みました。韓国の時代劇は 面白いんだよねぇ!古代の韓国と日本は 結構いい関係だったのに、今は いい関係ではないですね。 歴史から、学ぶことは多いのに・・・・残念ですねぇ。 日本の時代劇も、頑張ってほしいなぁ。2011/11/20
ごんすけ
6
歴史の授業では教えてくれなかった古代韓国と日本との深いつながり。こんなにも多く、朝鮮半島から渡来してきた人たちの足跡が日本にあることを初めて知った。深く知ろうとすれば、それこそ専門書が必要になるだろうが、韓国時代劇にはまりドラマをもっと面白く見たいと思うのであればこの内容で十分。まだ見ていないドラマも見たくなった。2013/05/01
くまきん
5
この本は韓流時代劇ドラマファンの為に、三国時代の朝鮮半島の歴史を実にわかりやすく説明したものであるが、私のような古代史日韓関係をスッキリと整理して覚えたい者にとっても結構役に立つ。結構大雑把ではあるけれども、疑問が起きたらさらに詳しい資料を探せば良いわけで...。2015/10/16