内容説明
『万葉集』は単なる日本最古の歌集(文学作品)ではなかった!「恋」の歌は本当は「政争」の歌だった!天香具山の歌に秘められた持統天皇の野望とは?『日本書紀』が抹殺した「本当の歴史」を読み解く。
目次
第1章 『万葉集』に隠された石川女郎と大津皇子の謎(『万葉集』とヤマト;幻想的な「かぎろひ」の歌 ほか)
第2章 『万葉集』が編まれた時代とは?(『万葉集』はいつ編まれたのか;何回かに分けられて編纂された『万葉集』 ほか)
第3章 柿本人麻呂は持統天皇を批判していた?(天武の死を悼む〓野讃良(うののさらら)皇后
絶大な権力を握った天武天皇 ほか)
第4章 大伴氏の没落を『万葉集』はどう詠んだか?(『万葉集』の最後の歌の不思議;神話に登場する大伴氏の祖 ほか)
終章 大伴家持の願いが込められた『万葉集』(安積親王の死を嘆く大伴家持;産金に舞い上がった大伴家持 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
歴史作家。1959年千葉県柏市生まれ。奈良に通い詰め、独学で古代史を学ぶ。1991年に衝撃的デビュー作『聖徳太子は蘇我入鹿である』を発表以来、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mimm
2
”万葉集”を裏の意味を込めた歴史書とする解釈に、大変興味を惹かれる。そもそも文字上だけの雰囲気や上辺だけの解釈で、万葉集を褒め称える”通説”の方が理解に苦しむ。著書中の参考資料もいくつか読んでみたくなった。もっと掘り下げた著書も読んでみたい。2011/02/02
山河童
1
古代史詳しくないし、なんとなくこいつ聞いたことあんなくらいの人物ばかりで知識のなさを痛感。しかし、万葉集という、一見文化史の部類であるが、実は政治的目論見もあるのではないかという学説はとても興味深い。適度に入る図もありがたかった!2014/06/02
ドッグマスター
0
発想が面白い。もっと読んでみよう。2010/12/23
恵
0
正史が正しいとは限らない、というのには確かに頷ける。ただ自分の推論に合致する部分だけは正確、というつなげ方には違和感がある・・・。2010/09/21
うさぎ
0
牽強附会。2020/12/17