少女の友コレクション
完本 乙女の港

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  • サイズ A5判/ページ数 2冊/高さ 21cm
  • 商品コード 9784408107769
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和12年、少女雑誌『少女の友』に連載されるやいなや一大ブームを巻き起こした、女学生同士の恋(エス)の物語が甦りました。完全復刻本+新装本の豪華二冊組。

内容説明

伝説の少女小説、完全復刻。昭和13年刊、中原淳一装丁による単行本を完全復刻した旧かな版と『少女の友』連載時の、中原淳一による挿絵を全点収録した新編集新かな版の豪華二冊組。

著者等紹介

川端康成[カワバタヤスナリ]
1899(明治32)年大阪府生まれ。東京大学国文科卒業。大正13年横光利一らと『文芸時代』創刊。新感覚派として注目される。「伊豆の踊子」(昭和元年)、「雪国」(同10~22年)等の問題作を発表。昭和36年文化勲章、43年ノーベル文学賞受賞。一方で年少者向け作品にも関心を寄せ、「乙女の港」(昭和12~13年)、「美しい旅」(同14~17年)などは高い人気を得た。1972(昭和47)年没

中原淳一[ナカハラジュンイチ]
1913(大正2)年香川県生まれ。昭和7年に銀座の松屋デパートで開かれた創作人形の個展が『少女の友』の編集部の目にとまり、昭和7年6月号で挿絵デビュー。昭和10~15年は表紙画も担当するなど名実ともに『少女の友』の顔となる。しかし、淳一の優美な作風をよしとしない軍部の圧力で昭和15年6月号を最後に降板。戦後は自らヒマワリ社を設立、『それいゆ』『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』などを刊行、ファッションデザイナー、スタイリストとしても活躍し、日本女性のセンスアップに多大な貢献をした。1983(昭和58)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

16
太平洋戦争の前に、「少女の友」という少女向けの雑誌が有ったこと、どんな人が活躍していたのか、ある小説で知ってたどり着いた作品です。 川端康成にこんな作品が有ったことも、少女たちの感覚としてこんな世界が有ったことも、ただただ驚きです。 中原淳一の絵が、乙女だけの世界を怪しげに鮮やかに、当時の少女たちを惹き付けているようです。2020/10/22

おぎわら

16
2009年、雑誌「少女の友」創刊後100年の記念出版物。同誌は「なかよし」、「りぼん」などが創刊される1955年に廃刊になっているが、質的にその前身と言えるだろう。本作は1937~38年の連載長編。「雪國」の直後で、後年の「みづうみ」や「眠れる美女」の川端がどんな顔をして書いたかと思わせる純真、純情の少女の世界、「伊豆の踊子」とも違う目の中に星が光っていそうな少女趣味だ。単行本の復刻と現代仮名の新装版二冊セット。内容は同じだが新装版には中原純一の挿絵が入る。2018/01/07

ysk

2
三千子と洋子のエスの関係が美しく描かれています。洋子のような女性は現代では見られないが故に、とても惹かれてしまいます。中原淳一が好きな方は手にとるべし。

中将(予備役)

1
少女たちが美しく、生き生きしていた。「房々とした髪に手をあてながら」という記述など読んでいて眩しい。2018/12/24

中将(予備役)

1
内容を明かしすぎない程度に。發表八十年近くを經ても色あせない、美しひ物語に心動かされた。生き生きとした心が表れていて良かつた。誰かを特別扱ひすることの罪深さ、洋子の優しさ。完全復刻版の字體やかな遣ひも味がある。2017/08/19

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