内容説明
おとぎばなしや民話・伝説の多くには、その舞台となった土地があるが、地方によってストーリーの結末が違うこともあれば、遠く離れた地に同じ主人公の物語が伝わることもある。なぜ横浜に伝わる浦島太郎は玉手箱を開けなかったのか?なぜ山中深い木曽路にも浦島伝説があるのか?誰でもよく知っている昔ばなしを道しるべに、全国各地のゆかりの地を訪ね歩いた著者による、ユニークでとびきり楽しい日本再発見の書。
目次
第1部 おとぎばなしの旅(カチカチ山―兎が狸をもてあそぶ、太宰版小説の舞台となった河口湖;證誠寺の狸囃子―木更津に伝わる狸の伝説から生まれた、童謡の名作;分福茶釜―群馬と岩手の古刹に伝わる、不思議な茶釜の物語;桃太郎(その一)―そのモデルは、岡山に伝わる吉備津彦命の温羅退治伝説
桃太郎(その二)―鬼が棲んだ大洞窟が残る瀬戸内海の鬼ヶ島 ほか)
第2部 民話・伝説の旅(葛の葉―大阪名物きつねうどんと、陰陽師安倍晴明の関係とは;九尾の狐―傾国の悪女と、毒ガスを放つ石に姿を変えた妖狐;養老の滝―酒の味がする「魔法の水」は、若返りに効果テキメン;姨捨山―「田毎の月」の名勝地に伝わる、老人残酷物語;八百比丘尼―人魚の肉を食べ、若いままの姿で800年も生きた尼の孤独 ほか)
著者等紹介
島尾真[シマオマコト]
1960年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科(美術史)修了。学生時代より歴史や美術、鉄道に興味を持ち、神社仏閣、国宝めぐりと旅行ガイドブックの取材で、30年にわたり日本全国を旅する。国内のガイドブック5シリーズ100冊、ムック150冊以上の編集・取材・執筆に携わり、各地の歴史・文化にふれ、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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