出版社内容情報
官僚のポケットマネーと化した、特別会計にメスを!
一般会計の実質5倍強に上る特別会計。そのわかりにくい内容と仕組みをやさしく解説し、さらに特別会計がどのように使われているか、また資金の注入先である公益法人の実態にも迫る。特別会計は、天下り先を培養する「官のサイフ」の機能を併せ持っている。その複雑怪奇な資金の流れや予算の使途の不明瞭さ、毎年約50兆円に上る一般会計からの繰り入れなどの奇妙な特性を明らかにしていく。独立行政法人「雇用・能力開発機構」「道路整備事業」などの具体的な事例を出しながらわかりやすく説明。そして最後に、特別会計に眠る50兆円規模の「埋蔵金」と10兆円規模のフローの不用金(使い残し)などを解明する。
内容説明
「隠された裏予算」特別会計の全貌を解明!官僚の官僚による官僚のための官製事業のカラクリと、特別会計の恐るべき高度な仕組みとは。
目次
序章 浮上してきた「特別会計」問題―官僚の意のままに使われる国家予算
第1章 国民の目から隠された、特別会計の全体像―戦前に創設された特別会計が、現在もなお存続する理由
第2章 「特別扱い」を受ける特別会計の実態―「官」が自由自在に操る魑魅魍魎の世界
第3章 特別会計の「ムダ」―損失の大穴は税金で補填、官製事業を支える幽霊会計
第4章 国民の前に明らかにする「究極の制度改革」―埋蔵金は毎年10兆円を掘り出せる大金脈
資料 各特別会計の概要と2009年度予算
著者等紹介
北沢栄[キタザワサカエ]
1942年12月東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。共同通信ニューヨーク特派員などを経て、フリーのジャーナリスト。非常勤講師を経て05年4月より08年3月まで東北公益文科大学大学院特任教授(公益学)。2003年5月、参議院厚生労働委員会で参考人として「公益法人改革を推進するための厚労省関係法律整備に関する法律案」について意見陳述。06年2月、参議院決算委員会で参考人として「特殊法人、独立行政法人の現状と課題」について意見陳述。07年3月、参議院予算委員会公聴会で公述人として2007年度政府予算案について、特別会計を中心に意見公述。07年5月、衆議院内閣委員会で天下り規制を巡る政府案、民主党案について意見陳述。07年11月より08年3月まで参議院行政監視委員会の招請を受け、独立行政法人問題に関する客員調査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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