モラエス恋遍路

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408107578
  • NDC分類 912.4
  • Cコード C0095

内容説明

寂聴さんが故郷のために書き下ろした渾身の一作!…それは実在の西洋人が主人公という破天荒な新作浄瑠璃脚本の原作。その珠玉の名文が舞台写真とともにじっくりと味わえる。瀬戸内文学の「日本語」とは、こんなにも美しかったのか…。

目次

盆踊りの日
落葉散るコハルの病室
智賢尼の庵室
注解
あとがきにかえて 新作人形浄瑠璃のモラエスとコハル
附録

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
作家、天台宗僧侶。旧名・晴美。大正11(1922)年、徳島県徳島市生まれ。東京女子大学卒業。昭和32(1957)年『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞を受賞し文壇デビュー。昭和36(1961)年『田村俊子』で第一回田村俊子賞、昭和38年『夏の終り』で第二回女流文学賞を受賞し、作家としての地位を固めた。幅広い文学活動で流行作家として活躍していた昭和48(1973)年、平泉の中尊寺で出家得度、法名・寂聴となる。翌年、京都嵯峨野に寂庵を結び、昭和62年から平成17年まで(1987~2005年)岩手県天台寺住職を務める。平成4(1992)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、平成8年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、平成12年『現代語訳源氏物語』で日本文芸大賞、平成13年『場所』で野間文芸賞受賞。平成9(1997)年、文化功労者。平成18(2006)年、イタリア・国際ノニーノ賞受賞。同年秋には文化勲章を受章した。平成19(2007)年に比叡山延暦寺の直轄寺院・禅光坊の住職となる。平成20(2008)には坂口安吾賞を受賞。その後も作家として、僧侶として、講演、執筆に忙しい日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポメ子

6
ポルトガルの外交官から作家になり、徳島で晩年を過ごしたモラエスを寂聴さんが、人形浄瑠璃の脚本に描く。 美しい文体で,樋口一葉を読んでいる雰囲気になった。ゴールデンウィークに徳島県に旅行したので、読んでみた。が、その時は、モラエスの事を知らなかったので、ゆかりの地の近くまで行っていきながら、寄れなかったのが残念である。2023/09/20

Hanna

5
昔、徳島で国民文化祭を開催したときに、寂聴さんが創作し、脚本を書いたお話。これを人形浄瑠璃で演じ、写真入りでお話が進む。モラエスは実在する方で、寂聴さんは見たことがあるのだそう。2025/06/28

禅・しんじ

1
新田次郎・藤原正彦「弧愁」の主人公モラエス(軍人で外交官で作家)の日本人女性との恋物語を、瀬戸内寂聴さんが阿波人間浄瑠璃として脚本家した作品。愛する妻と死別し質素に弔いの日々を送るモラエスが尼に聴いた。 モラエス「私と貴方のような性愛ぬきの男女の関係を何といいますか?」 僧侶「心の友、心友です。」 煩悩無尽の人の世 渇愛と紅蓮の嫉妬 間男に入られて生まれた間男の赤ちゃん。異国でさらす恥も堪え忍んだモラエス。 人がこの世に生まれるのは、愛するためです。愛する人に巡り会えた喜びに勝るものがありましょうか。2013/01/04

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