じっぴコンパクト
なぜ『日本書紀』は古代史を偽装したのか

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  • サイズ B40判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408107455
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

古代史研究の異端児・関裕二が、独自の調査・取材・分析・考察からあぶり出した『日本書紀』に秘められた古代史最大の謎とは?日本書紀は天武天皇の命により編纂された…という通説を覆す数々の証左、そしてヤマト建国にさかのぼる数多の疑惑。はたして真実を葬り去った黒幕とは、いったい誰だったのか?しばし、古代のミステリーロマンに読みしれてはいかがだろうか…。

目次

序章 『日本書紀』は偽書なのか(なぜ古代史は謎めくのか;歴史を呪縛した『日本書紀』 ほか)
第1章 正史『日本書紀』にあるこれだけの謎(古代史にまつわる一つの諦念;年代設定に矛盾がある『日本書紀』 ほか)
第2章 『日本書紀』は誰のために書かれたか(「『日本書紀』は天武のために書かれた」という通説への疑問;天智と天武が対立した理由 ほか)
第3章 『日本書紀』はヤマト建国も改竄した(『日本書紀』はどこまでまじめに編纂されたのか;聖徳太子をめぐる奇妙な記述 ほか)
第4章 不比等が企てた『日本書紀』のカラクリ(『日本書紀』に隠された本当の謎;平安天智朝が守り抜いた『日本書紀』 ほか)

著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
歴史作家。1959年千葉県柏市生まれ。奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。1991年に衝撃デビュー作『聖徳太子は蘇我入鹿である』を発表以来、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

33
図書館本。直前に読んだ『日本神話と古代国家』では古事記・日本書紀の記述内容を詳細に検討して時の天皇家が内容を操作したと結論づけているが、この本では日本書紀が時の権力者(藤原不比等)によって作られ日本の歴史が改ざんされたと断じる。藤原不比等の父親の中臣鎌足が渡来人だったという想定から、不比等が鎌足の業績を称えるため大化の改新を描き、不比等とコンビを組んだ持統天皇の後に持統の孫に皇位を譲ったことから天照大神が孫のニニギにヤマト統治を命じた神話を作ったと説く。私は天智天皇も渡来人だったような気がする。2019/04/20

とも

27
★★★☆日本書紀が、少なくとも正確な史実出ないことは周知であるとしても、少なくともある程度の信憑性ある正史であることにまでは疑わなかった。が、当書により大幅軌道修正せざるを得ない。歴史に突然現れた藤原氏の正体とは・・・。日本書紀が作られたほんとうの理由とは・・・。おそらく書かれていることの全てが真実でも、すべてが間違いでもないであろう。このなかから将来、以前学んだ歴史が修正されること、これもまた愉しみではある。2018/06/03

ミム

9
関さんの持論を書いたもので、以前に読んだ本と大半がかぶっていました。考古学がさらに進んで事実はどうだったのか知りたいものです。2020/05/25

ノックアウト

3
何故ヤマト朝廷の誕生がモヤモヤするのかに一石を投じた本。興味深い。2010/01/12

iwazer

2
う〜ん、途中まで結構おもしろかったのだけど、最後の方は日本書紀が藤原不比等の都合の良いように嘘で塗り固められた歴史書であることを証明する箇所は、どのくらい信憑性があるのだろうなと、私は疑問に思いました。2008/12/12

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