内容説明
こんな人、あんな人。これが好き、あれが好き。こんな旅、あんな旅。水丸さんのあれこれがぎゅっと詰まった60編。
目次
こんな人、あんな人(突然の贈り物;知らない愛人 ほか)
これが好き、あれが好き(苦手編)(似顔が下手;ぼくは世界的犬恐怖症 ほか)
これが好き、あれが好き(好き編)(ナイフは遊び仲間;ニューヨークの思い出 ほか)
こんな旅、あんな旅(旅館の夕食;温泉へ行こう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
17
安西水丸さんが『週刊小説』(2001年休刊)の巻頭に連載していたエッセイです。水丸さんの、好き嫌いに関する実に悪気の無い自然体のエッセイですが、面白いです。3箇所くらいで、大声出して笑いました。月に一度は京都に仕事で往復してるのですが、京料理は不味いから嫌いだそうです、「時々御飯が瓢箪の形に固められたり、人参がモミジの形で出たりするとムカムカする、ここに気を使うならもっと味に気を使えと言いたくなる。」あと女性のストーカーの話とか旅館で苦手な色紙を頼まれて書くと、「これだけですか?」と言われる話など。2024/02/25
すぎの
7
今年三月に亡くなった水丸さんのエッセイ。追悼のつもりで。安西水丸=村上春樹のイメージだったので単独著書というのがなんとなくめずらしく感じる。上梓は13年前だからすでに世は平成だったのだけど、みょうに昭和的な雰囲気なのが面白い。題名をきめるときに、いろいろ候補はあがっていた(まったくまったくの話——まいったまいったとか、まったくまったくとかよくでてるけど、口癖だろうか。村上春樹のやれやれ的な——など)のだけど、突然でてきたというこの題に決定したそうな。それをまんまとタイトル借りでした。ご冥福をお祈りします。2014/06/17
hitsuji023
3
安西水丸さんの考え方、こだわりが感じられた。軽く読めて、息抜きにちょうどいい。2018/04/08
glyco
2
痛快な毒舌エッセイ。面白かった。2012/08/29




