出版社内容情報
戦後80年を迎えた年、日本の現実を九条をめぐるせめぎあいに焦点をあてえぐり出す。10年前の安保法制で何が変わり日本の社会に何をもたらしているか。30年余の日本政治を憲法の基本原理に照らしどうとらえるか。石破首相の改憲論、核抑止論の神話性、日米同盟の歴史なども含め、骨太に日本の未来を論じた渾身の一冊!
内容説明
「アメリカと一緒に戦う国」からの脱却をどう見通すか。
目次
第1章 憲法政治三十余年の回顧と展望―二〇二四年総選挙を踏まえて
第2章 日米軍事同盟の現在と憲法九条
第3章 石破茂の憲法論と安全保障観
第4章 「核抑止」論批判の視点
第5章 日米軍事同盟の歴史的展開
第6章 戦後八〇年・憲法九条と安保法制―その歴史的検討
第7章 自民党「改憲四項目」案の問題点と危険性
第8章 感染症拡大の緊急事態と憲法
第9章 緊急事態条項改憲論の問題点
第10章 戦後八〇年、日米核軍事同盟克服の展望
補章 「嘆きと悩みのこの世」と医療そして法―東京慈恵会医科大学最終講義より
著者等紹介
小沢隆一[オザワリュウイチ]
東京慈恵会医科大学名誉教授。専攻は憲法学。1959年東京生まれ。一橋大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。1990年静岡大学人文学部助教授、2000年同教授を経て、2006年東京慈恵会医科大学医学部医学科教授(社会科学研究室・法学担当)、2024年4月より同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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