出版社内容情報
「あなたたちは自民党の闇の中の闇を暴いた」――「しんぶん赤旗日曜版」に自民党の閣僚経験者はこう語った。政治資金パーティーでの違和感にこだわり、気の遠くなるほどの調査を重ね放ったスクープ。それを皮切りとして政局を揺るがした調査報道の舞台裏を明かした連載を大幅加筆。日本の政治をどう変えるかが見える一冊。
内容説明
自公を歴史的大敗に追い込んだスクープ。第67回JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞受賞!
目次
1 始まりは記者の“違和感”だった
2 20万円超の購入者はどこへ?
3 他の政治団体でもきっとしている
4 「総額2500万円くらいありそうです」
5 時間切れ寸前のスクープ掲載
6 メディアは後追いせず
7 収支報告書の訂正は“罪の自白”
8 パンドラの箱開けた自見大臣
9 国会議員団との連携プレー
10 「麻生派も裏金」スクープ
11 自民党政治刷新本部座長の法務大臣も疑惑まみれ
12 岸田派裏金はもっと闇
13 不正は地方組織でも横行
14 企業・団体献金の“抜け道”を裏づけるマル秘リスト
15 政治ゆがめる企業献金の実態を追う
16 裏金は何に使われたのか
17 すべてを知る人物
エピローグ 追及はつづく
日曜版「裏金報道」がJCJ大賞受賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dulce_zakka
1
まったく!2025/03/31
Steppenwolf
1
本としてはGで記者の努力にはEである.文中に手前味噌的な記述があるから評価を下げた.一時この問題が連日取り上げられたものの最近は芸能界ネタとか米大統領ネタばかりとなった.そんなことだから我々の足元の政治状況は大して変わらないのであろう.本書で取り上げられた話題については最も得をした野党は本来自ら調査してほしいのだが彼らとて自民党を真正面から批判できないのであろう.とにかくここで問題視されている政治家たちはセコすぎる.本書は日刊ゲンダイ小林節さんの有料記事で紹介されていた.それで読んだのである.2025/01/29
ネコ
0
赤旗ではこれだけ報じているのに、大手メディアはほとんど後追い、追及しない。結局、自民党は、企業献金の禁止には反対、透明性を高めると言って、公開の基準額を下げたところで、どうせ隠すつもりなのだから、公開しない金額が増えるだけ。自民党にとって、政治には金がかかるというのは、選挙には金がかかるということ。2025/07/30
ノト
0
先の総選挙で自民党を惨敗させ派閥を解散に追い込んだスクープの裏話。いや、何が不思議って、ほんと他のマスコミは何をしてたのか。「暗黙の了解」?「アンタッチャブル」?「検察が動かないと」?なら最後まで黙ってたらどうなんだ?弱小政党の機関紙編集部の努力の賜物に後乗りして他人の褌で相撲を…取りもしない。芸能人のスキャンダルのガバナンスしくじったTV局を10時間以上責め立てる元気があるなら、もっとやる事あるだろう?「社会の木鐸」は鳴らす時と場所を見失ってる。2025/01/21