出版社内容情報
2021年に世界自然遺産になった奄美大島。アマミノクロウサギはじめ世界でもここにしかいない生き物の宝庫です。そんな奄美のひみつはシイの木の森。キツツキが巣を作り、おいしいドングリを食べて白いうんちをして……そのうんちを食べる糞虫もいます。ドングリが多くの生き物を育んでいることがよくわかる写真絵本です。
内容説明
2021年に世界自然遺産になった奄美大島。アマミノクロウサギはじめ世界でもここにしかいない生き物の宝庫です。そんな奄美のひみつはシイの木の森。キツツキが巣を作り、クロウサギはおいしいドングリを食べて白いウンチをして…そのウンチを食べるふん虫もいます。ドングリが多くの生き物を育んでいることがよくわかる写真絵本です。
著者等紹介
松橋利光[マツハシトシミツ]
1969年神奈川県生まれ。物心ついた時から生きもの好きで、水族館の飼育員を経て生きものカメラマンに。カエルの撮影をきっかけに奄美大島の自然に魅せられ、奄美にくらす生きものたちの撮影を続けている
木元侑菜[キモトユウナ]
1991年生まれ神奈川県育ち。東京農業大学卒業後、2015年からアクティブ・レンジャーとして奄美野生生物保護センターに勤務。2018年からフリーランス。奄美大島に住んで10年目。奄美海洋生物研究会でサンゴやウミガメ、クジラなどの調査もしながら、小中学校での出前授業や観察会などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れもん
25
図書館本。祖母から「昔、食べるものがなかった頃は、ソテツの実やシイの実を食べて生活していた」と聞いたことがある。私も幼い頃はたくさん『シイの実』で遊んだ。そんな、奄美では身近な『シイの実』にスポットライトを当てた写真絵本。奄美の森の中で、シイの実を食べて生きる動物たち、その動物たちの糞を食べて生きる虫たち、また、シイの木の幹や根に生息する植物など、シイの木で繋がる生きものをたくさん紹介していた。娘たちも「こんなふうにつながってるんだね。すごいね」と、興味津々でページをめくっていた。2025/01/14
遠い日
5
松橋利光さんの写真を求めて。表紙のヤッコソウのかわいらしさに鷲掴みにされました。奄美の森の生き物たちとドングリの関係を写真で紹介してくれます。実にいろいろな生き物たちがドングリを楽しんで食べて命を繋ぎ、ドングリもまたあちこちに運ばれて森を静かに再生していることがわかります。2024/12/07
こぶた
2
奄美島でたくさん出来るシイノキのどんぐり。それを食べる動物たち、そのフンを食べる虫たち、それによって豊かになる土壌、種を食べて遠くへ運ぶ鳥たち…と自然界のつながり、循環をわかりやすく知ることが出来る本。美しさより活き活きとしたエネルギー感重視の写真がすごく印象的で頭に残りやすかった気がする。シイノキに生えるからシイタケ、というのは恥ずかしながらこの年まで知らず、そっか!言われてみたらそうだよね!!と一人で盛り上がってしまった。2024/12/28