出版社内容情報
入学式。壇上に飾られたカサブランカの蕾がこすれるような音をたてて突然開いた。その瞬間を確かに目撃したという壮太。「わたしも!」風花は思わず身を乗り出した。これって運命的? 華道部の風花とサッカー部の壮太。静と動――部活も性格も正反対にみえる二人。対外試合当日、壮太は応援席に風花の姿を見つけた。
内容説明
入学式。壇上に飾られたカサブランカの蕾がこすれるような音をたてて突然開いた。その瞬間を目撃した風花と壮太―これって運命的?
著者等紹介
八束澄子[ヤツカスミコ]
広島県生まれ。『青春航路ふぇにっくす丸』(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
あわい[アワイ]
東京都生まれ。書籍の挿画や広告など幅広い分野で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
16
部活ならではの魅力がぎっしり詰まった作品でした。主人公は中1の男女。自分の軸があやふやだった2人が、部活動を通じて憧れの対象を見つけ、何かに一生懸命になることの素晴らしさに目覚めていきます。やはり、尊敬できる人に頑張りを認められることは大きな転機になりますね。とくに少年の成長ぶりが目覚ましくて、こちらまで気分が盛り上がりましたよ。一方で、より共感できたのは少女の心情ですね。彼女に新しい気持ちが芽生えるくだりがまたいいんです。彼らの光ある未来を感じさせるラストに、ブラボー!(対象年齢は10歳半以上かな?)2024/02/13
えつ
9
あわいさんのイラストに惹かれて、図書館で手に取った作品。入学式の日、壇上に飾られたカサブランカの蕾が咲く瞬間を見た壮太と風花。そんな2人の成長物語って感じかな?YA向け。これって色んな部活でシリーズ化するのかな?読みやすくて良かったけど、中途半端な感じもするから、もう少しボリュームあっても良いのかも。でも、新しく中学生になる子とかが読むにはいい感じ。2024/03/21
くま美
4
八束さんにしては、軽めかな。。。中学校の部活。華道部とサッカー部の話。中1に読みやすくて良いかも。2024/02/22
Tamy
1
中学生になった壮太と風花。入学式で飾られていた素敵な生花が咲く瞬間を見る。それぞれサッカー部と華道部で頑張り、クラスメイトながらなかなか繋がらない。でもどちらのクラブも頑張っていていいな。一番ステキなのは華道部の先生だったけど、悪い大人も出てこないし、爽やかなお話しでした。 部活シリーズでどんどんでるのかな。続きがありそう。 2024/02/10