出版社内容情報
大地震のあった翌日の朝。友樹は、ゆっくりと目を開けて、天井を見つめた。夢だったらいいのに――。電気もガスも水道もとまっていた。家族四人けが人もいなければ、家で過ごすこともできた。それでも、水がでない、暖房がない、食べるものもない日々がこんなに大変だなんて。震災後四日間、家族四人のがんばった日記。
内容説明
大地震のあった翌朝、友樹はじっと天井を見つめている。電気もガスも水道も使えない。食べ物もない。ぜんぶ夢だったらいいのに!―災害は、前ぶれもなくやってくる。この本が、誰かの力になりますように。
著者等紹介
佐々木ひとみ[ササキヒトミ]
茨城県生まれ。『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)で椋鳩十児童文学賞受賞(映画「ゆずの葉ゆれて」原作)。日本児童文学者協会・日本児童文芸家協会・全国児童文学同人誌連絡会「季節風」会員
本郷けい子[ホンゴウケイコ]
イラストレーター。2014年11月から現在まで河北新報社で「仙台いやすこ歩き」を掲載中。その他個展、グループ展を毎年開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumicomachi
3
泣きながら読んだ。2011年3月11日午後2時46分から4日間の仙台市中心部に住むある家族を、長男の小学校4年生、友樹の視点で描いたこの物語は、東北地方であの日々を体験したわたしに、恐怖や不安や悲しみを思い出させたが、それ以上に大切なメッセージを受け取ることができ、感動した。そのメッセージが何なのか、ぜひ本書を読んで確認してほしいと思う。友樹の父の視点も挟まれていて震災の実態がよりリアルに伝わり(お父さんメモ)、防災グッズの情報(お母さんの「あってよかった!」メモ)もついている。2023年2月20日発行。2023/02/23
菱沼
2
このように書けば良いのか、と思った。震災を、素直にてらいなく書いている。ただ、家族の「ファイッ」「オー!」は、ちょっと作り事めいて恥ずかしいけれど。 「あってよかった!メモ」はこれからも役に立つと思った。 2023/03/21
天茶
1
★★★☆☆2023/07/03