内容説明
欠落させられた植民地支配、侵略と加害の歴史を問う。専門研究者20人による多角的考察。
目次
1 侵略の始まりと日清戦争
2 日露戦争と「韓国併合」
3 独立求める朝鮮人民のたたかい
4 「同化政策」と収奪の強化
5 「皇民化政策」がもたらしたこと
6 戦争協力への抵抗
7 植民地支配責任を問う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
5
日韓史、特に近現代史に関心がある方には必読。「赤旗に載った文章の寄せ集めか」などという偏見はもたず、ぜひ手に取るべきではないかと考える。「ナチスは~」の日韓版と話題になっている、岩波ブックレット「日本の植民地支配 肯定・賛美論を検証する」と併せて読むと、さらに論点が明確になり、参考文献のガイドとしても重要であろう。個人的には「朝鮮蔑視」の源流がどこにあるのかを探りあてるうえで、江華島事件、東学党の乱などの諸事件からたどっていく道程は重要だと考えていたので、大変共感できた。担当者にあっぱれを差し上げたい。2024/02/11