内容説明
あふれるジェンダー平等への萌芽。百合子との新たな出会いが―
目次
第1編 新しい女性像・作家像を求めて(女性の歴史―文学にそって;衣服と婦人の生活―誰がために;明日の知性;アンネット;「或る女」についてのノート;歴史の落穂―〓外・漱石・荷風の婦人観にふれて)
第2編 近代日本の女性作家の歩み(婦人と文学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
19
高校の二年生だったと思う。 百合子とその夫の顕治の往復書簡集『十二年の手紙』に感動したことがある。 顕治が九歳年下だったが、百合子の手紙は甘えに充ちていた。 顕治のほうは片意地張ったようで、笑ってしまったことがある。顕治は拘置所に収監されていたのだから、それも仕方ない。 本書からは理論家としての堅固な百合子が観えてくる。 謙治との結婚生活は十九年だったが、ともに暮らしたのは五年に満たない。 堅固な意思が十二年を支えたのだろうが、それも悲しいことではないだろうか。2022/09/20
lovejoy
0
★★★★2021/11/02