内容説明
カウンセラーが見た世界。心が和らぐ気づきの数々。
目次
1 いま、ここにあるいのち(庭もまた小さな宇宙;一寸の虫にも ほか)
2 里山を歩く(大空;ツバメのヒナよ ほか)
3 漂流の少年時代(自分はだれか;柱のきずは ほか)
4 風の中に立つ(風立つ日あの人も立つ金曜日;「いま・ここ」に生きる ほか)
5 心が「澄む」ということ(「澄む」と「住む」と「済む」;自己肯定感は愛でふくらむ「浮袋」 ほか)
著者等紹介
高垣忠一郎[タカガキチュウイチロウ]
心理臨床家。1944年高知県生まれ。1968年京都大学教育学部卒。専攻は臨床心理学。京都大学助手、大阪電気通信大学教授、立命館大学大学院教授などを歴任(2014年3月退職)。登校拒否・不登校問題全国連絡会世話人代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
3
2018年8月10日発行(初版)。1年ぶりの再読。敬愛する高垣忠一郎先生のフォト・エッセイ。先生のface bookでも、庭の小さな草花や虫たち、里山の風景などを投稿されているが、本書にはそんな日頃じっと目を凝らして見ることのないような「小さな世界」が広がっている。生きていればいろんな悩みや苦しみがあるのは当たり前。しかしそれを丸ごと受け入れるというのは口で言うほどやさしいことではないだろう。高垣さんは自己肯定感を「自分が自分であって大丈夫」と言う。私たちは自然の、そして世界の、宇宙の一部なのだ。2020/10/13
Takao
1
2018年8月10日発行(初版)。敬愛する高垣忠一郎先生のフォト・エッセイ。先生のface bookでも、庭の小さな草花や虫たち、里山の風景などを投稿されているが、本書にはそんな日頃じっと目を凝らして見ることのないような「小さな世界」が広がっている。生きていればいろんな悩みや苦しみがあるのは当たり前。しかしそれを丸ごと受け入れるというのは口で言うほどやさしいことではないだろう。高垣さんは自己肯定感を「自分が自分であって大丈夫」と言う。私たちは自然の、そして世界の、宇宙の一部なのだ。2019/12/14
ぶくろう
0
写真+エッセイによる「生きていることへの賛歌」。写真大きくて、文章は短くて、まるで絵本。全編心理職の筆者ならではの「優しい」文章。途中に挟まる仏教を背景にした世界観もここちよく、ゆるーいカウンセリングを受けたような読後感。自己肯定感って、安心を得たときに作られる。それは自分を何か大きなものの一部だと実感することからも得られるのだというのが、ちょっと発見だったかな、、、2020/02/16