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内容説明
自然がいいと思った。そう決めたとたん、窮屈だった胸のうちが大きく広がり、未知なる新しい世界への旅立ちに心が震えた。動物写真界の若き旗手、前川貴行は、いかにして前川貴行になったのか?
目次
第1章 写真家を志して
第2章 極北の地で(氷原のホッキョクグマ;アラスカのクマたち;空の王者ハクトウワシ ほか)
第3章 日本の野生(北海道の大地で;イノシシのすむ山;世界最北限のサルたち ほか)
第4章 大型類人猿を追って(火山にすむマウンテンゴリラ;チンパンジーを追って;「森のひと」オラウータン ほか)
第5章 この先の未来へ
著者等紹介
前川貴行[マエカワタカユキ]
1969年、東京都生まれ。動物写真家。エンジニアとしてコンピューター関連会社に勤務した後、26歳の頃から独学で写真を始める。97年より動物写真家・田中光常氏の助手をつとめ、2000年よりフリーの動物写真家としての活動を開始。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもそのフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組み、雑誌、写真集、写真展など、多くのメディアでその作品を発表している。2008年日本写真協会賞新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tuppo
1
記憶のなかにあるこの世界はけっして無味乾燥で厭世観に満ちたものなどではなく温かく甘美な現実そのもの。子ども同士の間では残酷なやり取りが時々行われもしたがそうした出来事を親身に癒そうとしてくれる大人のなかにいたことにも恵まれた。2025/06/04
林芳
1
動物写真家と言われる人って、どうしてこうも文章を書くのが上手なんだろう。多分写真を撮っている時より、待っている時間のほうが長くて、その間とても思考しているのではないかな~と。そしてその思考は、人間社会では得られないもののように思われる。2023/01/31
siva
1
清涼剤のような本。もと会社員の動物写真家のエッセイ集。「自然がいいと思った」その時からこれまでの軌跡を素直な文章で綴る。動物たちの息づかいが近くに感じられる筆運びだ。動物写真家は、テクニックやセンスよりも、動物と自然を愛する心と好奇心と冒険心で作られるのだ。早速、写真集を予約した。2017/12/21
morihito
1
森の奥のひらけたところで、澄んだ空気を吸い込んでいるような、読んでいて清々しい本です。著者の人柄、謙虚さ、丁寧な文字選びがそう思わせるのかもしれません。また再読したいと思います2017/10/27
トーテムポールさん
1
動物写真家として、自然と向き合い続ける作者の取材記。動物というままならないものを撮影対象としながらも、思い描いたシーンを形にするため、自然の中へ乗り込んで行く。動物と写真がただただ好きと言う思いが伝わってきた。2017/10/04