内容説明
人々の犠牲は、なぜかくも拡大していったのか―。激しい地上戦が繰り広げられ、“狂気の戦場”と化した沖縄。その全貌を明らかにした、日本新聞協会賞受賞ドキュメントが、ついに単行本化!
目次
プロローグ 70年目の戦場
第1章 アメリカ軍上陸(“死のビッグデータ”を読み解く;アメリカ軍・沖縄本島上陸 ほか)
第2章 伊江島の悲劇(ビッグデータが示した伊江島の衝撃;標的にされた島 ほか)
第3章 首里攻防(軍に組み込まれた住民たち;前線兵士が見たもの ほか)
第4章 激戦の果てに(叶わなかった住民保護;「理解できなかった」光景 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
28
2015.6.14に放送された番組。住民の証言テープ、インタビュー、米軍司令官側近の陣中日誌、米軍撮影映像などから全体像を捉える。6月23日は沖縄慰霊の日。本土を守るための持久戦ゆえに、住民の犠牲は拡大した。戦争は人と人の殺し合い。人間としての感覚を無くさせる。生き残った人は今も苦しんでいる。米兵も同じ。「戦争というのはやってはいけないことは皆知っている。(ただ戦争の最中には)敵も味方もみなばかになっているわけです。(だから平和となった今も)『戦争の中身』を我々は、知らなくてはいけないのです」2016/07/24
アーク
4
先月旅行で訪れた沖縄本島の読谷村は、アメリカ軍が最初に上陸した地だという。そしてチビチリガマで起きた集団自決という悲劇は強い日差し中では想像もできないほど強い哀しみを伴ってガマを見つめる僕の心に迫ってきた。本書を読んで、沖縄戦の犠牲になった沖縄の方だけではなくて、アメリカ兵もその記憶に悩まされていた、と知って、この戦争の見方が少し変わったな。沖縄県知事選挙などで自民党が敗北したら、おバカなネトウヨが「沖縄終わった」なんて言ったけど、沖縄戦が沖縄にもたらした悲劇を思えばそんなことは言えないよな。2018/10/23
shokupankn
3
とっても役立ちました! 沖縄戦新聞の為の本、一通り読み終わったけど、戦争を実感できるような証言がたくさん書かれていて、戦争の悲惨さが伝わってきました。あと、戦争遺跡なども徹底的に取材されていて、さすがはNHKだと思いました(受信料のおかげ?)2025/08/13
大泉宗一郎
3
戦後70周年に沖縄戦を扱った『NHKスペシャル』ドキュメント。戦闘による戸籍焼失のため、沖縄戦における住民の正確な犠牲者数不明だったなか「平和の礎」建設時に収集した10万人のデータから、曖昧さを排除し確実なデータのみを抽出し、なぜあれほど多くの人が亡くなったのかを辿る。さすがNHKというか、データ解析と取材力には驚かされる。首里城が陥落し、大本営から持久戦を示唆されたために南部撤退した結果、住民を戦火に巻き込み、事実上の敗北を迎えたにも関わらず、わずか数週間で全住民の約6割が亡くなったという事実は重い。2024/08/11
Sumiyuki
3
周りの人たちが亡くなっていくことが、悲しくなかったという。もうすぐ自分も死ぬのだから、彼らは私よりも早かっただけ。普通の感覚が麻痺していく。当初米軍は、住民を保護しようと試みた。しかし、一部の日本軍が住民に扮したため、米軍も止むを得ず住民を殺した。日本軍も米軍に情報を提供するスパイとして、住民を殺した。国民を守るはずの軍隊が国民を犠牲にする構図は、満州と同じだ。本土の捨石として、持久戦がとられ、より多くの犠牲者を生んだ。沖縄の人たちが皇国民にならんと志願した話は、哀しい。そんなもんにならんでええのに。2017/09/27
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