NHKスペシャル 沖縄戦全記録

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784406060288
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

人々の犠牲は、なぜかくも拡大していったのか―。激しい地上戦が繰り広げられ、“狂気の戦場”と化した沖縄。その全貌を明らかにした、日本新聞協会賞受賞ドキュメントが、ついに単行本化!

目次

プロローグ 70年目の戦場
第1章 アメリカ軍上陸(“死のビッグデータ”を読み解く;アメリカ軍・沖縄本島上陸 ほか)
第2章 伊江島の悲劇(ビッグデータが示した伊江島の衝撃;標的にされた島 ほか)
第3章 首里攻防(軍に組み込まれた住民たち;前線兵士が見たもの ほか)
第4章 激戦の果てに(叶わなかった住民保護;「理解できなかった」光景 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かいゆう

28
2015.6.14に放送された番組。住民の証言テープ、インタビュー、米軍司令官側近の陣中日誌、米軍撮影映像などから全体像を捉える。6月23日は沖縄慰霊の日。本土を守るための持久戦ゆえに、住民の犠牲は拡大した。戦争は人と人の殺し合い。人間としての感覚を無くさせる。生き残った人は今も苦しんでいる。米兵も同じ。「戦争というのはやってはいけないことは皆知っている。(ただ戦争の最中には)敵も味方もみなばかになっているわけです。(だから平和となった今も)『戦争の中身』を我々は、知らなくてはいけないのです」2016/07/24

アーク

4
先月旅行で訪れた沖縄本島の読谷村は、アメリカ軍が最初に上陸した地だという。そしてチビチリガマで起きた集団自決という悲劇は強い日差し中では想像もできないほど強い哀しみを伴ってガマを見つめる僕の心に迫ってきた。本書を読んで、沖縄戦の犠牲になった沖縄の方だけではなくて、アメリカ兵もその記憶に悩まされていた、と知って、この戦争の見方が少し変わったな。沖縄県知事選挙などで自民党が敗北したら、おバカなネトウヨが「沖縄終わった」なんて言ったけど、沖縄戦が沖縄にもたらした悲劇を思えばそんなことは言えないよな。2018/10/23

Sumiyuki

3
周りの人たちが亡くなっていくことが、悲しくなかったという。もうすぐ自分も死ぬのだから、彼らは私よりも早かっただけ。普通の感覚が麻痺していく。当初米軍は、住民を保護しようと試みた。しかし、一部の日本軍が住民に扮したため、米軍も止むを得ず住民を殺した。日本軍も米軍に情報を提供するスパイとして、住民を殺した。国民を守るはずの軍隊が国民を犠牲にする構図は、満州と同じだ。本土の捨石として、持久戦がとられ、より多くの犠牲者を生んだ。沖縄の人たちが皇国民にならんと志願した話は、哀しい。そんなもんにならんでええのに。2017/09/27

煙草

2
先日初めて沖縄に行った。綺麗な場所だと感動した。海洋博公園から見える不思議な形の島を見て面白いね、なんて話してた。ひめゆり資料館に行って、沖縄戦について表面的な知識しかなかったと反省し、入門書として本書を読んだ。まさかあの島でこんな悲劇があったとは。あんなに綺麗な海岸が地獄と化していたとは。沖縄戦は本土空襲とは性質が全然違うことがよく理解できた。基地も沖縄戦以前はなかったんだって当たり前のことを今更はっきり認識をした。沖縄の人は何も悪くないのに。。沖縄戦をもっとよく知って、もう一度あの島を見たい。2018/04/12

がろんっ

2
沖縄でどんな戦争が繰り広げられたかが分かった。どういう理由で沖縄戦が激化し、また住民が被害に遭ったのかがよく分かった。2018/02/27

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