内容説明
「笑わぬ子」らと作家・山口勇子の思い。
目次
第1章 原爆孤児精神養子運動
第2章 孤児の調査
第3章 笑わぬ子たち
第4章 あゆみグループ
第5章 再び原爆孤児をつくるまい
第6章 母さんと呼べた
第7章 暗い子
第8章 父の志をついで
第9章 姫路組
第10章 しあわせのうた
第11章 世界中にほんものの平和を
終章 今の教育現場に引きつけて思うこと
著者等紹介
平井美津子[ヒライミツコ]
大阪・吹田市立第一中学校教諭。立命館大学非常勤講師。歴史教育者協議会会員。子どもと教科書大阪ネット21事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yoshida
113
原爆により孤児となった児童を支えた精神養子運動。中心となった山口勇子氏。そして孤児の反戦への手紙や、精神親との交流の記録が描かれる。精神養子は初めて知る。原爆で身寄りをなくした児童の苦労、悲しみ、苦しみは筆舌にし難い。そこに手を差し伸べた精神親達に人間の崇高さと可能性を見る。孤児達の手紙、世間の荒波に負けずに生きる様子は涙なくしては読めない。核兵器は余りに残酷に過ぎる兵器であり、廃絶せよとの主張は同意する。ただ原爆投下が日本の侵略戦争によるとの主張に違和感。原爆を市民に投下すること自体が戦争犯罪と思う。2019/08/07