内容説明
地本問屋・白子屋の跡取り息子・政之介は、美しい「錦絵」に憧れ、絵師になる夢をあきらめきれずにいた―。
著者等紹介
茂木ちあき[モテギチアキ]
千葉県生まれ。中学校教師、雑誌編集等を経て、児童書の創作に入る。日本児童文学者協会会員
高橋ユミ[タカハシユミ]
大阪生まれ。大阪芸術大学芸術学部卒業。グラフィックデザイナーを経てイラストレーターに。京都デザインビエンナーレ準大賞、ポンツーン装画コンペ平川彰賞、HBファイルコンペ仲條正義賞受賞。書籍の装幀、雑誌の挿画、広告等幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バニラ風味
20
地本屋の後継、清政。でも、彼は絵を売るよりも、描くことの方が好きだった。しかも、その絵がとびきり上手いときてる。彼が憧れるのは、美人画を描く鳥居清長。父はそんな息子を、はがゆく思っていた。江戸時代、突然現れた、謎の某絵師。誰もが知っている、その人気絵師が、実は清政だったのではないか、という推測で書かれています。登場人物は、文献に基づいた、実在の人物で構成されているので、真実味があります。絵も装丁も、とても、すてき。また、作者から主人公への愛を感じる作品です。2016/06/20
航輝
3
図書館本実在の人物や時代の流れにもリンクした作品実力派絵師と絵師になりたい子のやり取りや葛藤商いと血筋・才能の間で生まれる葛藤清長の苦悩が計り知れない2016/10/18
ムーミンママ
1
あとがきを読んで、実在した人物をモチーフにして、物語が生まれたことがわかった。 面白かったが、清政が家を出てからの展開が急に大人になったような違和感があった。おそらく、それまでの清政にそこまでの決意を私が感じてなかったからだと思う。 2015/04/14
sai
1
東洲斎写楽は鳥居清政だった…児童図書とは知らず図書館から借りてきた。面白い内容だったけど、ページ数が少なくて読み応えがなかったのが残念。2015/03/21
ママグッピー
0
鳥居清長、蔦屋、そして、写楽。短い中に、後に調べたくなる要素がいっぱい。