内容説明
森、川、海をつなぐ水の道が映しだす“水俣のいま”。工場排水の水銀による苛烈な汚染にさらされながら、したたかに生きぬいてきた海の生きものたち。そして、水俣病と向き合い生きる人びと。豊かさをとり戻しつつある海の力に、水俣病からのほんとうの復興の願いを託して―。
著者等紹介
尾崎たまき[オザキタマキ]
19歳のときのダイビングを始め、水中写真を撮りたい一心で勤めていた保育士を辞め、写真を学ぶため広告スタジオに入社。広告写真を撮影しながら独学で水中写真に取り組む。本格的に水中写真に打ち込むために8年間勤めたスタジオを退社し、2000年に上京。水中写真家・中村征夫氏の弟子として11年間研鑽を積む。2011年よりフリーランスとなる。現在は、ライフワークである水俣湾や動物愛護センターなど、水中のみならずさまざまなテーマに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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肉尊
2
水俣病でその名が知られることになった不知火海(しらぬい)。水俣の自然状況を惜しみなくビジュアルで体感できるのがこの本の大きな魅力です。そこは、まさに自然の楽園。表情豊かな様々な生き物の姿がそこにありました。悲しみを乗り越え、人々は自然の恵みを「天からの恵みもん」としてとても大切にしています。 個人的な事情ですが、今年はダイビングをしてみたいという目標があって、行くなら沖縄だろうなぁと漠然と考えていたのですが、ここは敢えて水俣湾という選択肢もありかなと思うようになりました。2016/02/21
林芳
0
地名の通り、ここには水がある。それもとても豊かな。そして、日本の中でも南に位置するので、とても明るく暖かい気配が伝わってくる。何も特別なことのない日本の風景。だからこそ心に響いて、貴重なのだと思う。2022/03/10
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