内容説明
宮城県石巻で「東日本大震災」にあった麻美は、家族で広島市に引っ越します。それからやがて一年―。
著者等紹介
毛利まさみち[モウリマサミチ]
1946年熊本県生まれ。絵本・児童文学創作のほか、切り絵デザインなども手掛けている。第11回日本の絵本賞で『ももの里』が新人賞(佳作)受賞。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
39
読み友さんのレビューに惹かれて。東日本大震災にて被災した家族への取材をもとに書かれたフィクション。震災と戦争と原爆と放射能と…。被災地から広島に越して来た麻美は、捨て犬チョコの飼い主を探す過程のなかで、これらのことをゆっくりと消化してゆく。読後、タイトルの意味を考え、じんわりと胸が熱くなる。2021/04/15
ほんわか・かめ
21
東日本大震災、転校、広島の原爆、捨て犬の保護…。一見繋がらないような事象がパズルのピースの様に繋がっていく。唐突に出てきた兄のジグソーパズルが、最後にこんなに意味を持つなんて。この物語は実際の一家を取材して再構成したもの。児童書だから少しあっさりしているけど、希望を感じられて良かった。〈2014/新日本出版社〉2021/03/12
杏子
17
西日本読書感想画コンクール指定図書中学年向け。こちらにも「BELIEVE」が!悲しみや苦しみがあってもそれを乗り越えていつか喜びに変えられる、それを信じてるという歌だからだろう。主人公の麻美も東日本大震災にあって辛い思いをしてきて広島に引っ越してきた。捨て犬のぼくも同じ東北で飼われていた母犬と離され捨てられて麻美に拾われた。不思議な縁で犬は麻美から同じ東北に住んでいる亜依のもとへ。犬を捨てた元の飼い主も東北の出身だった。犬を中心にみなが繋がっている。世界中がこんなふうだったら…そんな願いが伝わる話だった。2017/06/05
頼ちゃん
10
悪い人が1人も出てこない。あっさりしていて、大人から見れば物足りないかもしれないが、が中学年から読める感じでいいと思う。希望が持てる。2021/06/08
ぶたぶた
2
地震、津波、戦争、原爆、放射能、天災から人災まで心が痛んだ。何がきっかけで人は家族や友人たちと別れることになるかはわからない。でも、生きていればどこにいようとも空は愛しい人たちや場所とつながっている。2014/07/30
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