内容説明
二人はほうき星のしっぽにしっかりつかまりました。ほうき星は青白い光を一つフウとはいていいました。「さあ、発つぞ。ギイギイギイフウ。ギイギイフウ。」実にほうき星は空のくじらです。弱い星はあちこち逃げまわりました。二つの青い星がかなでるきよらかな銀笛の音色。
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896年岩手県花巻に生まれる。盛岡高等農林学校卒業。1924年詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版。数多くの詩・童話をのこすが、1933年病気のため37歳で亡くなった
松永禎郎[マツナガヨシロウ]
1930年東京に生まれる。東京芸術大学卒業。『しろふくろうのまんと』(小峰書店)でサンケイ児童出版美術賞、2010年児童文化功労賞受賞。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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徒然亭小四草
9
宮沢賢治が好きなわりにこちらは初読。可愛らしいお話。これなら子供にもわかりやすいかも。挿し絵も素敵。2014/03/13
紅花
8
ふたごの星の後半部分のみ。前半部分が無いと、ちょっと理解しにくい部分もあるし、なんだか違う話になってしまいそうだ。前半部分の歌が好きだし、喧嘩の話も面白いし、無いのはかなりガッカリ。絵本にするには長すぎるなら、2冊にしても良いので、両方読みたい。子供たちには、内容の解釈は期待していないけど、独特の夜空の世界に誘いたかったので、ちょっと残念な気がした。2014/09/30
kanata
6
空は青で海も青。でも両者に棲む者たちの意味合いは違う。ここでは、空に王様がいて、海は落ちるところ。誤解を恐れずに言えば、まるで、賢治の信仰の教えみたい。2017/09/03
がぉ@春待人
6
よくもわるくも、宮沢賢治。 ちょっとハラハラさせられますが、ハッピーエンドの勧善懲悪。 可愛らしい挿絵のふたごの星。 ふたご座はちょうど冬から早春のこのシーズン、澄んだ空の天頂高くに輝いています。 星めぐりのうたを聞きながら夜空の下、本を開いて、暖かいお茶を飲みながら・・・ 2014/03/05
Sayaka
4
絵本版。宮沢賢治独特の話の雰囲気とこの絵が話にとても合ってるなと思う。プラネタリウムのおかげで星座のこともそこそこ知ってた(ばけくじら座はインパクト強い)ので子供も少しは理解できたかな。ヒトデはお空から追放された星。2016/11/27
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