目次
序章 本書のねらいと問題提起(今、なぜ住み続ける権利か;福祉国家と住み続ける権利 ほか)
第1章 大震災と住み続ける権利(震災を見る視点;中国・四川の大震災と住み続ける権利 ほか)
第2章 貧困・不平等と住み続ける権利(生活と政策の貧困;差別・不平等と住み続ける権利)
第3章 住み続ける権利の構造と内容(住み続ける権利とは;なぜ人権なのか―人権保障の意義 ほか)
第4章 自己決定と参加―住み続ける権利確立のために(人権保障と社会参加の拡大;自己決定・選択の自由と参加 ほか)
著者等紹介
井上英夫[イノウエヒデオ]
金沢大学地域創造学類・大学院人間社会環境研究科教授。1947年、埼玉県秩父市生まれ。1986年に金沢大学に赴任。専門は社会保障法、福祉政策論。日本社会保障法学会代表理事、厚労省ハンセン病問題検討会委員会、金沢市障害者施策推進協議会会長、などを歴任。全国老人福祉問題研究会会長、高齢者運動基金理事長。病気、障害などにより「固有のニーズ」をもつ人々の人権保障に重点をおいた仕事をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
7
「住み続ける権利」を人間の尊厳に由来する原理であり、基本的人権だと位置づけて、震災、貧困の現実から考えた良書です。著者は住み続ける権利は他の種々の人権の保障によってこそ実現される総合的権利であり、住み続ける権利を発展させるためには既存の人権保障の発展が不可欠であり、必要に応じて新たな人権を創造するべきであるとしています。また、個々の人権をより豊かにする関係であり、各種人権の基底的権利としての性格を有するとしています。誰もが安心して生活するためには不可欠で、その基盤があるから発達保障もできると思いました。2014/06/05
jupiter68
0
3章や4章はどうなんだろうか。そんなに権利を主張されたって、金ねえし!と思ってしまう。被災者の方々に対しては、そのとおりだと思うし言葉もないが、、、、。2018/05/07