内容説明
ちっこばぁばにはじめてあったのは夏のはじめ。ばぁばはどんぐりみたいな目でぼくをじっと見たんだ。ピンクのパジャマがにあってたっけ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
42
良かったです。大人の心にも響く物語。学校でいじめられている男の子。看護師の母親が務める病院で出会ったのは、入院中の小さな可愛らしいおばあさんでした……。看護師であり母親でもあるお母さんの想い、夫や息子を亡くしたちっこばあばの想い。短いストーリーですが、人の優しさに溢れた物語でした。2025/07/10
ぶんこ
38
看護師マミーさんと二人暮らしの小学生シュウ君。母の働く病院で出会った「ちっこばあば」家族に先立たれたばあばですが、シュウ君が訪れると、いつも明るい笑顔で迎えてくれます。学校でいじめられているシュウ君。気づけば、ばあばの元に行ってました。ばあばの膝枕で涙した日。心が少しほぐれたかな。毎日ばあばに会いに行ったのですが、危篤になって会えない日々。病院に忍びこんで夜を待ちます。ばあばとマミーさんの屋上でのシーン、震えました。「苦しいのはいやだから楽になりたい」私も言いそうなだけにマミーさんの懐の厚さに感嘆、感謝。2025/07/18
ミーコ
36
初読みの作家さん。タイトルに惹かれて手に取りましたが良い本でした。イジメを受けてる「ぼく」いつも微笑みを絶やさないちっこばあばに話を聞いて貰って心が解れて行きます。いつも励まされてた ちっこばあばの涙を見たぼく。私も瞼が熱くなりました。ばあばは 旅立ってしまったけど、「ぼく」の心の中には一生 生き続け励ましてくれる事でしょう。大人が読んでも とても大切な事を教えて貰える1冊でした。2017/12/27