目次
1 救援・復興の現場を歩きながら―防災研究者からの提言(室崎益輝)(今回の被害の新しい特徴は何か―過去の経験にとらわれず特別の対応が必要;被災者支援の緊急施策を進めつつ復興計画の議論を急ぐべき;復興をいかに国あげてのとりくみにするか―震災が顕在化させた国土・社会構造のひずみを克服する)
2 今回の大津波から考える地震・津波防災の今後(都司嘉宣)(「一〇〇〇年に一度の災害」の衝撃;三陸津波防災の将来を考える;南海地震と大阪の防災)
3 フクシマ―収束への道と記憶すべきこと(報告と討論)(野口邦和、立石雅昭、吉井英勝)(何が起きたのか、何が必要か―安全神話によるゆがみが招いた事故(収束へ峠を越すために;地震と津波の想定の甘さ;二重の人災と情報隠し;放射能汚染と生活面での対応)
苛酷事故の教訓を今後に生かすために(規制機関のあり方、防災対策を見直し原発の総点検を;安全神話と推進先にありきの研究体制を変える;「原発利益共同体」をうちやぶる契機に))