目次
第1章 「非正規」な雇用とは何か
第2章 日本の非正規雇用政策のあゆみ
第3章 「期限つき雇用」をどう考えるか
第4章 最低賃金引き上げのために必要なこと
第5章 同じ仕事なら賃金も同じはず
第6章 「公務でもワーキング・プア」でいいのか
第7章 公契約条例がもつ意味
第8章 社会保障制度をめぐるたたかいと連動して
第9章 デンマークの働き方に学ぶ
第10章 韓国の労働運動に学ぶ
著者等紹介
中村和雄[ナカムラカズオ]
弁護士(市民共同法律事務所所属)。非正規労働者の権利実現全国会議副代表、1954年千葉県出身。日弁連労働法制委員会副委員長、日本労働弁護団常任幹事。自由法曹団幹事。龍谷大学法科大学院客員教授。労働問題をはじめ、水俣病京都訴訟、国鉄分割民営化裁判、保育園保育士雇止め事件、聴覚障害年金差別事件、同和奨学金返還住民訴訟などにとりくむ
脇田滋[ワキタシゲル]
龍谷大学法学部教授(労働法、社会保障法)。非正規労働者の権利実現全国会議代表、1948年大阪市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sonohey
1
げろ吐きそう。夫が稼いで妻が家庭を守る。妻はパートとして働く。扶養という制度があるから必要以上に稼ぐ必要はない。低賃金で正規並の仕事をしてくれるから使用者はうはうは。結婚が当たり前でなくなっても使用者や行政は低賃金の非正規雇用を拡大。非正規の女性やおじさんは一向に正規になれない。一方正規労働者は正規の少なさを補うために生産性の低い残業で命を削る。その頑張りは正規になりたい誰かの仕事を奪うのかもしれない。平均収入の半分以下の貧困層の多さは世界でも突出。この国の年間の自殺者は2万人。げろ吐きそうだ。2021/04/13
ひだり
0
非正規反対の方の本だ、という認識で読みました。同一労働差別や、日本だけのパートタイム労働の在り方など、勉強になりました。ただ、「企業・国はこうすべきだ」という意見はあるものの、そのために国や企業がどうやって人件費を確保するのか、という部分が未解決で、前に進めない気がしました。2012/07/04