内容説明
ドイツで労働者党の議会・選挙活動が現実の問題となり、多数者革命という革命路線が姿を見せはじめた1860年代から、エンゲルスがマルクスの著作『フランスにおける階級闘争』を編集し、その「序文」で多数者革命路線の歴史的総括をまとめた1895年まで、約30年にわたる諸文献19篇を収録する。それぞれの論稿ごとに不破氏の「文献解説」を付した。
目次
エンゲルス 「プロイセンの軍事問題とドイツ労働者党」から(一八六五年)
エンゲルス 『ドイツ農民戦争』一八七〇年版の序文
エンゲルス 『ドイツ農民戦争』一八七〇年版の序文への追記(一八七五年)
エンゲルス 一八七七年におけるヨーロッパの労働者(一八七八年)
マルクス 「社会主義者取締法にかんする帝国議会討論の概要」から(一八七八年)
マルクス フランス労働党の綱領前文(一八八〇年)
エンゲルス 二つの模範的な市町村議会(一八八一年)
エンゲルス 労働者党(一八八一年)
エンゲルス ビスマルクとドイツ労働者党(一八八一年)
エンゲルス 一八四五年と一八八五年のイギリス(一八八五年)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sumjin
0
久々の古典。やはり難解。不破さんの文献解説がついているものの、1860年以降のドイツ、フランス、イギリス等の状況をある程度知識として入れておかなければスンナリとは理解できない。「前衛」五月号から不破さんの“多数者革命論発展”の講座が掲載される。それを読みながら再挑戦したい。2012/04/02
kadoyan
0
集団学習で、一カ月かけて再読しました。先輩たちと議論しながらだとさらに深まります。マルクスやエンゲルスが、革命論においても、不断に自己検証しながら発展していくさま、そして国によって事情が違うことも考慮しながら、その国にあった多数者結集、革命の方向を慎重に提起していることが、今に生きるぼくたちに、社会の捉え方、進むべき方向を示唆してくれているように思われます。この精神をひきつぎ、現代の中で、社会発展の方向で生きていきたい。2012/02/23
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