内容説明
早春、麦が芽をだすと、麦畑に立って、「ことしの麦はよい麦だ」と声をかける習わしがあります。そんなふうにほめられて育った麦たちが、金色の穂をゆらす麦秋は、夢のように美しい―。
著者等紹介
一色悦子[イッシキエツコ]
福島県郡山市生まれ。京都女子大学短期大学部文科卒業。「受験連盟」で毎日児童小説入賞。日本児童文学者協会理事
国井節[クニイセツ]
東京都生まれ。多摩美術大学卒。広告・ディスプレイ・雑誌・絵本などの分野で幅広く活動。個展歴多数。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遠い日
4
国井節さんの絵がすごみを帯びて、物語の底に流れる不穏な空気を際立たせている。時空を超えて出逢った、三人の切ない願いが、最期のときを輝かせた。麦秋の金いろが、まなうらに映り、不幸な時代があったことを脳裏に刻む。三人は、ただ安心して人間らしく生きたかっただけなのに。2012/08/22
ひの
1
油絵調?絵が気に入った。「麦ほめ」の意味がわからなかったけど、正月二十日に麦の芽の上でゴロゴロしたり「ほめ」てやることで、豊作を願うというか、根を強く広く張らせる方法らしい。お話は、やりを持った兵隊、鉄砲を持った兵隊。核をつんだロボット、3つの時代の「おいていかれた」兵隊があつまって、自分たちは何をしていたのだろう、と、ぼんやり振り返る。戦争なんてつまらないことを。。と。この麦畑で麦ほめをして、豊作を見届けてたっぷり麦飯を食べて去っていく。話は漠然としている。言いたいことが凝縮されている風。何度も読みたい2015/09/14
こどもふみちゃん
1
6歳には難しかった~~~~(>_<)。時代背景がわかってないと難しいかも。 小学校3年生位から…かな?2011/04/18
おうち🏡
0
素敵な本。全部のページが好き。過去と未来と。生と死と。平和と戦争と。人と自然と。全部反対だけど、その場所だけはみんな同じ。色んな気持ちがこもっている絵本だと思います。イラストもとても良い。大切な絵本です。2017/07/12
楓 a
0
なんかようわからんかったわ…。2011/05/02
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