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出版社内容情報
東京の郊外で堅実に生きてきた姉と、大阪で芸人に憧れいつしか年齢を重ねてしまった弟との再会と別れを優しく切々と謳いあげる、笑いと涙にあふれた物語。戦後の昭和に生まれ育った姉と弟の切りようにも切れない絆を、バブル景気の直前に生まれた娘の眼を通して描きます。「十五才 学校Ⅳ」以来10年ぶりに山田洋次監督が放つ現代劇を小説で!
内容説明
骨肉の争いという言葉があるが、肉親同士が時として他人以上に憎しみ合ったりするのは、誰にでも思い当たることだろう。映画やテレビの“ホームドラマ”は家族があのようにありたいという観客のあこがれを描くのだろう。寅さんシリーズが、愚かな兄と賢い妹の滑稽譚だったとすれば、今度の『おとうと』は、賢い姉と愚かな弟の、可笑しくて哀しい物語である。
著者等紹介
山田洋次[ヤマダヨウジ]
1931年、大阪府生まれ。映画監督
平松恵美子[ヒラマツエミコ]
1967年、岡山県生まれ。映画助監督・脚本家
稲光宏子[イナミツヒロコ]
1944年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emiko
4
なんだかいい話だったな。幼少期の爪弾きが心に傷となり、大人になりきれないし生き方が分からなかったのかな。破天荒でも看取られたことは幸せだ。私は父、祖母、お世話になった人を看取ってあげることができなかった。間に合わなかった。遺る者のためにも見送るって大事だ。2020/01/27
wakazukuri
2
あ~映画だなあー、山田監督だなあーと感じた。映画は見ていないが吉永小百合が主演だとは知っていた。笑福亭鶴瓶とのやり取りが目に浮かぶようだ。どんなにダメな弟でもやっぱり捨てることができない母性愛を感じた。ハチャメチャな弟に腹立ちを感じるが、最後やるせなくあったかい家族愛を見た。2020/04/19
おーうち
1
映画の原作でなくて映画を小説にした本。なので進行がきっと映画の流れだと思います。さいごのエンドロールがずらりと並んでいたのが、映画ってすごいなぁと思った。小説なら作者一人だけど、映画は何百人ですからね。2016/07/26
おーうち
1
原作じゃあなくて、映画を小説にした本。だから少し説明しすぎなところがあるし、きっと映画の通り書き起こしてあるんだろうなと思う。すごいなぁと思ったのは、映画のエンドロールみたいに関係者の名前がずらりと並んでたこと。映画ってすごいなぁと。2016/07/26
レモ
1
寅さんみたいなおとうと。一つ違うのは、お金にルーズな所。厄介なおとうとだけれど、家族の絆を考えさせられる作品。最後は温かい気持ちになった。2011/05/19