内容説明
北の大地に不服従をつらぬいて生きた人びとがいた!大和朝廷と百年にもわたって闘い続けた古代東北の人びとを生き生きと描く!野間児童文芸賞受賞の壮大な歴史ロマン大作。
著者等紹介
後藤竜二[ゴトウリュウジ]
1943年、北海道生まれ。早稲田大学文学部卒業。『白赤だすき小○の旗風』で日本児童文学者協会賞、『野心あらためず』(いずれも新日本出版社)で野間児童文芸賞、『おかあさん、げんきですか。』(ポプラ社)で日本絵本大賞&読者賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」代表。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
9
未改野心。奈良時代、多賀城などでの伊治呰麻呂の乱を題材に大和朝廷による蝦夷(ここは「えみし」)征伐を描いた、というより蝦夷征伐をネタにした大和朝廷内の内紛といったほうがよさそう。児童文学とされるためページ数が少ないが、呰麻呂をはじめ、日高見国アビ一族生き残りのアビ、彼が思いを寄せるウカ、悪役の道嶋大楯、怪物赤熊などなど面白そうな登場人物も多く、それぞれをじっくり書き込めば相当長編になったと思われます。残念…。なお、「日高見」は「北上」の語源だそうで、宮城県石巻に「日高見」というおいしいお酒があります。2021/06/06
にま
1
1993年に出版された物の再刊。東北地方の先住民、アビ一族の少年を主人公に、かなり骨太の歴史話に仕上がっています。歴史はいろいろな方向から見なくちゃ、ね。面白かったです。2010/02/25
つん
0
後藤竜二さんの作品が図書館に並べられていたので、手に取ってみました。陸奥の国を狙う大和朝廷と、反抗する蝦夷の民を描いた歴史物語。荻原規子さんの薄紅天女を思い出す。2017/07/22
-
- 電子書籍
- 砂の民の伝説(1)砂海の風