著者等紹介
森住卓[モリズミタカシ]
1951年、神奈川県生まれ。フォトジャーナリストとして基地、環境問題などをテーマに活動。日本写真家協会(JPS)、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。1994年より世界の核実験被曝者を取材、旧ソ連セミパラチンスク核実験場の取材で週刊現代ドキュメント写真大賞を受賞。99年に出版の『セミパラチンスク』(高文研)で日本ジャーナリスト会議特別賞、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。98年より湾岸戦争で米英軍がイラクで使った劣化ウラン弾による人体への影響を取材し『イラク湾岸戦争の子どもたち』、イラク戦争前後には、爆撃されるイラク市民の立場にたった取材で『イラク占領と核汚染』(共に高文研)を出版。長年、「沖縄の米軍基地」取材を続けてきたが、2007年、沖縄の現在と過去の戦争を結びつける視点から、慶良間諸島の「集団自決」体験者の取材を始めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みゃーこ
81
戦争最悪。劣化ウラン弾による放射能汚染を受けた土地で実った作物を食べた人々の間に白血病やガンが急増。戦争の傷跡…被害者はいつも罪のない子供たち。石油は富と同時に醜い奪い合いをもたらす。しかしいい加減に放射能を武器に使うのはやめたらどうや。人間のすることじゃないだろ。喧嘩でも反則技ってあるだろ。ああ頭にくる。2013/11/23
ナハチガル
10
子どもたちとお母さんのはにかんだ笑顔がまぶしいなあ。いたずらに悲惨さを強調せず、感情的な批判をせず、たんたんと事実が述べられている。考え、判断するのは我々ひとりひとりだ。A+。2016/08/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
湾岸戦争後、放射能汚染を受けた土地でとれた作物を食べた人々の間にガンや白血病の子どもが増え続ける現状。そこに悲惨さはなく事実だけが語られている。戦争のその後を知る事の必要さ。放射能汚染は身近にもある。2018/10/06
ネジとサビ
4
子どもたちの屈託のない笑顔に、なおさら核汚染された土地で生きる辛さが増す。シリーズも全て目を通したい。2020/04/23
Nina
1
はずかしいことだが、劣化ウラン弾というのがそんなにおそろしいものだと初めて知りました。子どもには解説しても深くは理解できないかも・・・2009/09/29